タグ: 宝相華

  • アンティーク風メガネケース

    アンティーク風メガネケース

    ひとつ屋のリニューアルオープンに備えて、草木染め以外にも、染織品に関連しそうなアイテムを増やそうと、その試作を続けています。いろんな品を思い浮かべたのですが、まずは染織品の傍らにあり、これまでのデザインが生かせそうなアイテムでもある「メガネケース」をレーザー加工機(彫刻機)で作ってみることにしました。

    とはいえ、“生みの苦しみ”とはよくいったもので、なかなか思うようなものができません。なにせ今まで、メガネケースなど作ったことがないのですから—。メガネが入る大きさは? どんな構造にするの? 塗装や耐久性は?など、さまざまな問題に突き当たりながら、まぁまぁ納得できるものができました。


    ▼ 試作第一号となったメガネケースです。
    アンティーク風メガネケース

    ▼ 内側の底にはフェルトを貼ってメガネを傷つきにくくしています。
    アンティーク風メガネケース

    ▼ 蓋(ふた)には古くから染織品に用いられてきた「宝相華(ほうそうげ)」を彫りました。アンティーク風メガネケース

    試作品とはいえ、漠然と作るのが苦手なので、コロナで長らく会っていない義母へのプレゼントになればと思い手がけました。古い日本家屋に義父とともに暮らす義母――。小さなメガネケースですが、その静かな暮らしの邪魔をしないようにと、古びた漆塗りのような雰囲気を出そうと苦労しました。行きつ戻りつの、いや!七転八倒の結果、ようやく思った様子に完成することができました。


    ▼ ちなみに塗装前は、こんな感じ。素材はMDF(木質繊維を樹脂を加えて成形したもの)をレーザー加工機で切り出した部材を張り合わせて箱状にしています。
    アンティーク風メガネケース

    試作では、こんな雰囲気にしましたが、これからは現代的なデザインや異素材を取り入れたものも作っていこうと思っています。また、このように箱ものが基本形ができたので、いろんなアイテムにも展開していこうと思っています。ひとつ屋のリニューアルオープンをお楽しみに!

  • 作っていられることの幸せ

    作っていられることの幸せ

    先日、久しぶりに学生時代の友人と夜遅くまで“創作”について語らいました。ともに同じ物づくりの学校を卒業しており、友人もまた創作活動を続けています。あれから35年近くにもなると、会えば必ず“老眼”だの、“腰痛”だの、“手が動きにくくなった”だの—と、まずは加齢にともなう愚痴ばかり😱

    それでも、そんな話もひと通り終われば、やはり“物づくり談義”が始まります。材料や道具などの話から作品に向き合う悩みごとの相談まで、その話題には枚挙にいとまがありません。今回もとてもたくさんの話をしました。おかげて、このところ焦り気味だった物づくりへの気持ちが少し落ち着きました。

    最近、実感することがあるんです。この歳になっても、こうして何かを作っていられて、学生のときと同じままに友人と語らえる幸せの大切さを――。一見すると、当たり前で簡単なことなのですが、これを保つのが意外にも難しいんです。これまでに、諸事情で物づくりを断念した友人をたくさん見てきました。これからも、これまでどおり“作っていられること”を大切にしていきたいと思います。

    さぁ!頑張って試作中の作品を仕上げるとします😃


    試作中の作品


    ▼ 「組亀甲紋」という伝統模様を用いたTシャツを作ろうと思っています。

    ▼ 宝相華の模様をあしらったメガネケースを試作しています。東南アジアのアンティークのようにしたいんですが、なかなか思うようになりません。

    ▼ オリジナルの唐草模様を施したタペストリーハンガー。マフラーやストールを織り上げたとき、よく「このままタペストリーにしたいなぁ~」と、こっそり自画自賛します😅 実は、きっと多くの人がそう思っているんじゃないと思い、作品を飾るためのタペストリーハンガーを作っています。

  • ロウケツ染め「蝋伏(ろうぶせ)」

    ロウケツ染め「蝋伏(ろうぶせ)」

    前回のブログ『ロウケツ染め①「デザイン画をトレースする」』に続いての工程です。

    前回までにデザイン画を布に写し取る作業を終え、今回からは、溶けた蝋(ろう)を筆で布に塗っていく作業です。せっかく作るなら!! と、はりきって細かな図柄のデザインにしたものの、これを布に写し取る作業も、蝋を塗る作業も、思った以上に大変なものになりました。

    ちなみに、ロウケツ染めで布に蝋を塗ることを「置く」と言います。なので、以後は「置く」と表現します。


    ロウケツ染めの方法


    ▼ デザイン画を布に写しとる作業。
    ロウケツ染め②『蝋伏(ろうぶせ)』

    ひと口に「ロウケツ染め」といっても、さまざまな技法がありますが、今回の課題で用いるのは「蝋伏(ろうぶせ)」という基本的な技法で、布に蝋を置くことで染料が布に入るのを防ぎながら色を重ね、図柄を表すものです。たとえば、白地に蝋を置き、黄色で染めれば、蝋を置いた所だけが白く残ります。さらに、その上(黄色い部分)に蝋を置き、青で染めれば、黄と青の掛け合わせで緑の地となり、白と黄の柄ができます。これが「蝋伏」の技法と原理です。

    この技法に乗っ取って、布に写しとった下絵を原画(カラープランニング)と照らし合わせながら、まずは白くする部分に溶けた蝋を筆にとって置いていく作業です。

    ▼ 白くする部分に蝋を置きました。黄土色の部分が蝋で伏せた所です。
    ロウケツ染め②『蝋伏(ろうぶせ)』

    ロウケツ染め②『蝋伏(ろうぶせ)』

    蝋を一度 置いただけでは布に染料が入ってしまうので、もう一度同じ部分を塗って完全に防染しなければなりません。それが今回の課題なんです。しかも、最終的には五つの色を使う予定なので、5色×2=10回も、この細かな作業を、根気よく!! 丁寧に!! 失敗なく!! 完了しなければなりません––😱 ともかくも、現段階で白はOKなので、次の段階へと進むとします。

  • ロウケツ染め①「デザイン画をトレースする」

    ロウケツ染め①「デザイン画をトレースする」

    先月から再開した染色の本格的な勉強––。最初の課題は「ロウケツ染め」です。その染め方(方法)について手順を追って紹介したいと思います。


    ロウケツ染めの方法


    ① まずは図案(デザイン)を考えます。
    再開した染色の勉強

    ② 考えた図案を布にエンピツ(B4)で写し取っていきます。今回は、トレス台を使っています。

    ロウケツ染め①『デザイン画をトレースする』

    染めるのは40×100cmの布。テーブルセンターにも、タペストリーにもなる大きさです。最初に原寸大に拡大した図案の布の下に敷き、B4の鉛筆を使って、できあがりの予想図を確認しながら丁寧にトレスしていきます。

    ロウケツ染め①『デザイン画をトレースする』

    上の写真の右上に置いている赤い絵が、できあがりを予想した図案です。真っ赤なベースに空想上の植物である「宝相華(ほうそうげ)」を配した図柄です。

    頑張って作業を進めていきます!!