タグ: 日本の色

  • 桜で染めたストール

    桜で染めたストール

    先日来のブログで『レーヨンの大判ストール』『桜の染料を作る』を紹介したので、今回はそれを使って実際に染めてみようと思います。といっても、桜の場合、その枝葉を煮出してすぐに染料として使うよりも、しばらく熟成させてから染めたほうが落ち着いた色になるように感じるので、ひとつ屋では約一年くらい寝かしたものを使います。

    ▼ こうして桜の枝葉を煮出した液を一年以上熟成させます。
    桜で染めたスカーフ

    ▼ 染めるのはレーヨンと綿の混織スカーフです。
    桜で染めたスカーフ

    ▼ 熟成させた染料を温め、スカーフを染めていきます。染料が “桜色” になっています。
    桜で染めたスカーフ

    ▼ 染めたスカーフを媒染(色を定着させるような作業)します。椿の灰汁を使うと、桜色がきれいです。
    桜で染めたスカーフ

    ▼ これを煮洗いして乾燥させると完成です!
    桜で染めたスカーフ

    桜で染めたスカーフ

    桜で染めたスカーフ

    写真では伝えにくいのですが、とても落ち着いた桜色のスカーフが染め上がりました。桜で染めたアッシュなピンクは、草木染めの中でも最も好きな色の一つで、まさに “日本の色” という感じがします。ちなみに、染料と同じく、草木染の布も、すぐに使うのではなく、このまましばらく熟成させると色に深みが増します。

    草木染工房 ひとつ屋がオープンするころには、ベストな状態だと思います。ぜひ!! 見に来てください!!

  • 桜で“日本の色”を染める

    桜で“日本の色”を染める

    草木染で表現する色のなかで最も好きなのが、桜を使って染める、文字どおりの“桜色”です。化学染料では出ない、わずかに灰色がかった色は、ピンクでも桃色でもない、まさに桜色。それは、これぞ!! “日本の色”という気品を感じさせてくれますが、桜でこの色を染め出すには、大変な時間と労を要します。

    ▼ 桜で染めたコットンのスカーフです。
    桜で“日本の色”を染める

    まず、最も大きな問題が桜が手に入らないということです。桜で染料を作る場合、必要になるのが樹皮のついた小枝なのですが、「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」といわれうように、めったに桜を切ることがありません。今回は母の実家で剪定されたものを使いました。

    これを細かく切って、小さな火で炊き続けます。来る日も来る日も――。冷ましては炊き、炊いては冷ますを繰り返します。ここでのポイントは、染料となる煮汁が濁らないようにすること。そのためには煮立たせず、丁寧に灰汁を取り除くことです。

    こうしてできた煮汁を1年以上、熟成させます。ひとつ屋の場合はペットボトルに入れてから、冷暗所で寝かせておきます。すると、その底にワインの澱(おり)のような沈殿物ができますが、これが入らないようにして鍋に移して加熱し、下処理しておいた布を浸して染めていきます。

    桜で“日本の色”を染める

    これをさらに、媒染によって発色させ、色を定着させます。今回はミョウバンとアルミ(最初の写真の上下がミョウバン、真ん中がアルミ)による媒染をしました。が、なかなか思うような色にならないんですよねぇ。

    ▼ 媒染中です。
    桜で“日本の色”を染める

    以上が、桜の枝からピンクの布を染めるまでの大まかな手順で、さらに染めた布を1年ほど熟成させると、ほんとッ!! きれいな桜色になります。ということで、完成は一年後――。でも、やっぱり天然染料は素晴らしい色です。この夏は、草木染を頑張ってみようと思っています。