タグ: 染め方

  • 桜染めの方法

    桜染めの方法

    私の周囲では、すっかり桜は散ってしまいました。これと入れ替わるように、毎年ひとつ屋では桜染めの糸が染め上がります。今年も絹やウールの糸が、ピンクでも桃色でもない優しい“桜色”に染まりました。リニューアルオープン後には、さまざまな草木染の糸も販売する予定です。楽しみにしていてください!

    ※さまざまな繊維を染めてみた結果は『【草木染】サクラ 』をご覧ください。


    桜染めの方法


    ▼ 桜の小枝を2~3cmにカットして煮出します。

    ▼ 湧いたら火を止め、ひと晩 放冷した状態です。これを2~3日繰り返す。

    ▼できた染料で糸を焚きます(染めます)。ひと煮立ちすれば、放冷します。

    ▼ 染めた糸を灰汁(できれば、椿灰で作ったもの)で媒染します。

    ▼ 1時間ほど媒染したものをよく濯いで乾燥させれば完成です!


    Sakura (cherry blossoms) have completely fallen in Osaka. Sakura is very beautiful and is a special flower for Japanese people. Every year during the Sakura blossom season, we dye the yarns with cherry twigs. We were able to dye silk and wool yarns in a “Sakura-colored” color instead of pink this year as well. It’s a very subtle color. After the reopening, our shop will also sell various botanical dyed yarns. Please look forward to!


    櫻花 (Sakura)已在大阪完全落下。 櫻花非常美麗,是日本人特別的花。 每年櫻花盛開的季節,我們都會用櫻花樹枝給紗線染色。 今年,我們還能夠將絲綢和羊毛線染成“櫻色”而不是粉pink。 這是一種非常微妙的顏色。 重新開業後,本店還將出售各種植物染色紗線。 請期待!

  • 梅染めの絹糸(『梅の枝(梅楚)染め方』)

    梅染めの絹糸(『梅の枝(梅楚)染め方』)

    ここ大阪でも、再び緊急事態宣言が発出されることになりました。昨年の春にも思いましたが、こんな状況でも季節が巡り、花は咲くものです。今年も、そろそろ梅花の便りが聞かれるころになりました。そんな梅の枝で染めた絹糸です。巣ごもりして、ストールを織ろうと思っています。
    馥郁たる梅の香りが漂うころには、少なくとも宣言が解除されていることを願うばかりです。
    ▼ 右からチタン媒染、銅媒染、アルミ媒染、鉄媒染です。
    梅染めの絹糸(染め方)
  • 桜の落ち葉で染める

    桜の落ち葉で染める

    コロナに始まり、コロナに終わろうとしている2020年。

    春、お花見も自粛されたなか、ひっそりと咲いた桜の木々が、早いもので晩秋のころを迎えています。誰にとっても、特別な年になったにも関わらず、それをあざ笑うように、森の木々はいつもと同じ季節を巡ります。

    第3波の自粛ムードのなか、今回は色づいた桜の葉で絹糸を染めてみようと思います。いろんな方法があるようですが、ひとつ屋なりの染め方でやってみます。お楽しみに!


    桜の落ち葉(紅葉)染め


    ▼ 紅葉が美しい晩秋の桜。
    桜の落ち葉で染める

    ▼染料を作るために、できるだけ赤い葉を集める。
    桜の落ち葉で染める

    ▼1時間ほど、葉を煮る。
    桜の落ち葉で染める

    ▼染まった糸
    桜の落ち葉で染める

     

     

     

  • 檜皮(檜の皮)での染め方

    檜皮(檜の皮)での染め方

    少し前に息子と二人、ハイキングがてらに草木染の染料となる植物を採りに行ってきました。そのなかの一つ「檜皮(ひわだ)」で薄いコットンを染めてみました。


    檜皮の染め方
    (檜の皮)


    ▼ これが山で見つけた檜皮、つまりは檜(ヒノキ)の皮です。

    写真で見ると「えッ!? 」って感じなんですが、まずはゴミを取り除き、よく水洗いしてから2cmほどに切ってから乾かしておいたのが下の写真です。

    何となく、それっぽくなりました! これを、もう一度よく水洗いして、ステンレスの鍋で炊いて染料を作ります。ちなみに、草木染の染料を煮出す場合は、必ずステンレスかホーローの鍋で煮出します。鉄やアルミの鍋は禁物です。

    コトコト、コトコトと炊き続けましたが、あまり濃い染料が取れなかったので、今回は重曹を加える「アルカリ抽出」という方法で染料を作りました。

    ▼ こうしてできたのが↓ これです。とても濃い染料になりました。

    では、布を染めていきます!! といいたいところですが、その前に、重曹を加えてアルカリになっている染液に酢を加えて中和し、さらに、染める布を精練してから絹化させておくことが必要があります。ちなみに「精練」とは、布の汚れを取り除くことなのですが、目に見える汚ればかりではなく、布の含まれる油分やタンパク質を取り除くことをいいます。昔は灰汁などで炊いたようですが、今は専用の洗剤を加えて1時間ほど炊きます。また「絹化」とは、文字どおり「絹」のようにすることなのですが、これも見た目の問題ではなく、綿(コットン)や麻などの植物性繊維にタンパク質を付着させることをいいます。これは染料や媒染剤(色止め)がタンパク質と結びつくことで、しっかりと繊維に定着するのを利用した下処理です。これも昔は呉汁(ごじる)や豆乳を使ったようですが、今では専用の溶剤があります。そもそもタンパク質でできている絹(シルク)やウール(羊毛)は、この作業をする必要がありません。

    ▼ 下処理した布を染料に入れます。

    この状態で、ムラにならないよう、常に染液になかで広げるようにしながら染めていきます。好みに色具合になったところで引き上げ、水で軽くすすいでから媒染液に浸します。このときの色具合ですが、布は濡れているときは濃く、乾くと薄く感じるので、想像している仕上がりの色より、少し濃い目に染めておきます。今回は明礬(みょうばん)と銅の2種で媒染します。

    ▼ まずは明礬による媒染。

    ▼ 次に銅による媒染。

    媒染とは、染料を布に定着させるためのもので、いわゆる“色止め”です。難しくいうと、植物に含まれるタンニンが金属イオンと結びついて布に定着する作用で、同じ植物を使って染めても、媒染剤となる金属の違いで全く違った色になります。


    媒染後、ソーピング(余分な染料を落とし、堅牢度を上げる)してから乾燥して仕上げます。上が明礬で、下が銅による媒染です。どちらも落ち着いた美しい色に染まりました。今回染めたのは、スラブの入った、とても薄いコットン生地で、春から初夏にかけてのスカーフでも作ろうと思っています。次の作業は、天然顔料を用いて柄を加え、さらにフリンジを作ってから、1年ほど熟成させます。草木染は熟成させると、ほんとッ!! いい色になります!

    次の報告を楽しみにしていてください!!

  • タイダイ(Tie Dye)の染め方 ①

    タイダイ(Tie Dye)の染め方 ①

    先日のブログ『タイダイ大失敗!!』で「渦巻き染め」がうまくできなかったことを書きました。あれから何度もチャレンジして、ようやく思うような柄を出せるようになったので、今日はその染め方を書いておこうと思います。

    ちなみに、タイダイ(Tie Dye)のタイ(Tie)は「縛(しぼる)る」や「ゆわえる」の意味で、ダイ(Dye)は「染める」の意味。つまり、タイダイ(Tie Dye)を日本語でいうと「絞り染め」ということになります。


    タイダイの染め方 ① 


    今回、使った染料はダイロン・コールドです。この技法ではさまざまな種類の染料が使えますが、家庭でも染めていただけて低温(水)でもに色落ちも少なく、発色がきれいなダイロン・コールドを使いました。Tシャツやタオルなど、頻繁に洗濯し、色落ちが心配な場合は、別売りの「カラーストップ」を使用すれば、さらに堅牢度を上げることができるそうです。

    タイダイ(Tie Dye)の染め方 ①
    ① まずは下準備です。染めたい布を洗濯して糊や汚れを取り除き、ダイロン・コールドの場合は専用の定着液に浸しておきます。布を絞っておいてから定着液に浸す場合もあるようですが、この後に脱水作業があり、そのときに絞っておいた形が崩れることがあるので、今回は定着液に浸してから絞って模様をつけるようにしています。

    タイダイ(Tie Dye)の染め方 ①
    ② 布を絞って模様をつける作業です。今回は “ 渦巻き状の模様 ” を染めたいので、布の中心(渦巻きの中心にしたい箇所)を指で摘んで、下の写真のようにクルクルと巻いていきます。結構、適当にやっても構わないのですが、きれいな渦巻きのほうが染め上がりもきれいなようです。また、「少し強い(きつい)かな!?」と思うくらい巻いたほうが、くっきりとした柄になります。

    タイダイ(Tie Dye)の染め方 ①
    ③ 次に、巻き終えた②が崩れないように、6~8等分に紐で縛っておきます。染色後、この状態のまま脱水機にかけるので、紐が解けないようにしっかりと縛っておいたほうがよいです。ただ、あまりにも強く縛ると、縛ったところがムラになることがあります。縛った柄を作るか、作らないかもデザインの一つなので、このことも考慮して作業してください。

    タイダイ(Tie Dye)の染め方 ①

    今日の作業は、ここまで。次回は、いよいよ染色です。