タグ: 養蚕

  • 蚕紗(蚕の糞)染め

    蚕紗(蚕の糞)染め

    昨日は養蚕(蚕)のことを書きました。今日は、その副産物について書きます。それがこれッ! 蚕の糞――つまりウンコ💩です‼

    蚕紗(蚕の糞)染め

    といえば、え”~ッ‼ って感じですが、まったく臭くもなく、もしろ凝縮された桑の良い香りがするくらいです。しかも、栄養豊富な蚕の糞は「さんしゃ(蚕紗)」と呼ばれ、古くから関節痛や神経痛、結膜炎などの漢方薬として利用されてきました。

    ほかにも、脱臭剤や整髪料 、歯磨き粉、鉛筆の芯などにも利用されたそうです。現在でもインターネットで「蚕のふん」と検索してみると、アイスクリームやクッキー、お茶などの食品についての結果が表れます。

    そして、聞くところによると染料としても利用されていたとか。早速!羊毛を染めてみました。


    Process


    ① 染め方は基本的な草木染めの方法です。ますは蚕紗を煮て染料を作ります。蚕の糞なので、煮溶けてしまい、濾すのが面倒そうだったので、不織布の排水溝ネットに入れて煮出しました。

    蚕紗(蚕の糞)染め

    ② 染料に鉄で先媒染した羊毛を入れ、時間をかけて加熱し、ゆっくり染めていきます。

    蚕紗(蚕の糞)染め

    ③ 今度は時間をかけて、ゆっくりと覚まし、よくすすいでから乾燥します。

    蚕紗(蚕の糞)染め

    ④ これをカードがけして紡毛機で糸に紡いでいきます。

    蚕紗(蚕の糞)染め

    蚕の糞で染めたとは思えないほど美しく深い色に染まりました。もちろん、匂いなど “糞で染めた” ことに由来する不快感は一切ありません。さぁ、何を織ろうか‐‐‐、今から楽しみです。

  • 蚕から糸へ。

    蚕から糸へ。

    自分で育てた蚕から繭をとり、糸にして製品を作りたいと思ったは数年前のこと。それから桑(蚕の餌)の栽培を始めたり、養蚕農家で飼育方法を勉強させていただいたりと “途方もない夢” を追いかけています(笑)。

    最終的に目指すのは、着物のような美しい生地ではなく、草木染の色が生える素朴な布。そもそも最初に「布を織りたい」と思ったのは、市販の布(機械で織った生地)を天然染料で染めても面白くないと感じたことに始まります。

    もちろん、もっと簡単な方法で “素朴な布” を作ることは可能なのですが、その風合いや草木染めとの相性を考えれば “絹” の勝るものがなく、 “途方もない夢” にチャレンジすることにしました。

    ▼ 一昨年と去年、年に2~3度、自宅で可能な限りの蚕を飼育しました。

    これが非常に難しい! なぜか突然に全滅したり、繭になっても小さかったり‐‐‐と、試行錯誤が続きました。それでも繭になれば “乾かして保存(乾繭)” 。これを繰り返して、ストールを1本織れるほどの量になりました。

    この繭を煮て、まずは真綿を作ります。ところが、これも失敗の連続でした。YouTubeで古い時代の製糸方法を見て研究したり、古い指南書を読んだり――。それでもポイントがつかめないので、わざわざ長野県の博物館まで行って質問したこもありました。

    本当にいろんな方法が試しました(正直、たくさんの繭を無駄にしました。お蚕さま、すみません!)が、難しく考える必要はなく、糸にしやすいかたちであればいいんだ!という思いにいたり、最終的には下の写真のように “ただのワタ状” にする方法を選んでいます。

    ↓ この真綿を糸車で羊毛と同じ方法で紡ぎ、さらに双糸にした糸です。

    紆余曲折 & 試行錯誤の末にたどり着いたのが “とにかく!あきらめず布にする!!” という境地。それは決して正しい方法ではないかもしれません。もっと効率的で美しい糸にする方法があるのだと思います。でも、とても身近な道具と材料でできる糸の雰囲気が好きで、今後もこのオリジナル方法を追求しようと思っています。

    次の作業は、この糸を桜で染める作業です。楽しみしていてください。

  • おそこ(養蚕)

    おそこ(養蚕)

    自家製の絹で製品(染織品)が作りたい!という夢を本気でかなえるため、この春から、とある養蚕農家で勉強させていただいています。

    おそこ(養蚕)

    蚕が卵から孵り、脱皮を繰り返しながら1カ月弱――。いよいよ繭を作りはじめたのですが、なかにはいつまでも繭を作らないのもいるらしく、それらを「おそこ」と呼ぶそうです。それらをまとめて、もうしばらく桑(エサ)をやって繭になるのを待ちます。これが終われば、ひととおりの勉強も終了です。

  • 桑の挿し木

    桑の挿し木

    先日、インターネットでいろいろと検索していると、某フリマサイトで「桑の枝」なるものを見つけました。その解説には「大きな葉です」とあります。送料込みで700円――。早速!! プチッと購入し、後日14本の枝が送られてきました。

    桑の挿し木

    なんで?こんなものが欲しかったといいますと、以前から遂行している ひとつ屋シルクの計画――、早く言えば「養蚕」がやってみたくて、機会があれば桑を購入しては増やしているからです。しかし、都会では蚕を飼育するための桑がほとんど手に入りません。園芸店で売っているのは、実をとるための品種ばかりです。これでも蚕を育てることはできるそうですが、養蚕用の桑が欲しくてネットで探していて、この「大きな葉です」に行き着いたというわけです。

    これから枯れたような枝から根や芽が出るとは思えない様子なのですが、とりあえず僕の知識をフル活用して挿し木にしてみました。

    あくまで僕の自己責任の範囲で挿し木にしたので、ネットの販売者には何の問題もありません。なので、奇跡的にも、2~3本、いや1本でも芽が出てくれれば嬉しいです。さて、どうなりますやら!?

  • 桑の新芽

    桑の新芽

    いつの日にか自分で育てた蚕から繭(まゆ)を取り、糸にして布を織りたい!という野望に似た夢を抱き、一昨年から大マジメに蚕の餌となる桑を大阪の小さな畑で育てています。しかし、都会では桑を手に入れることもままならず、ときどき園芸店で見かければ必ず買っては、挿し木で増やしてはいますが、正直のところ失敗に連続です。枯れてしまいます――。

    ひとつ屋染料農園

    昨年の夏前に剪定を兼ねて切った枝をダメモトで土に挿してみたところ、これがなんと!成功したようで、この春には新たな芽を出し始めました。フムフム。何となくコツが分かったゾ!

    今年は、三重県(伊賀市)の【ひとつ屋染織農園】に移植し、本格的な栽培にチャレンジする予定です。養蚕農家への夢――、さて、どうなりますやら!? お楽しみに!