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天然塗料です。

もう何ヶ月も前から改装現場の壁にこうして 立てかけられている杉板。

前回のブログに書いたとおり、1枚78円の杉板です。これは「野地板(のぢいた)」や「バラ板」などと呼ばれる材で、本来は建物の壁、特に伝統的な土壁の下地に使用される材なので、最近の工法ではあまり使われなくなりました。また、もともとから目に触れることのない下地材なので、材木としては決して良くない間伐材などが利用されることの多いものです。

が、なんといっても安いのがいいです。しかも素人にも扱いやすいうえに、なんともいえない素朴な雰囲気が好きで、よく僕は野地板を使います。2階の改装時にも廊下の突き当たりで焼き杉の腰壁を作りましたが、これもこの材料です。

↓焼き杉(浮造り)の腰壁

手間をかけてやれば、とってもいい表情を見せてくれるんです(写真が悪くて、すみません)。ということで、1階(ショップ)でも野地板を多用と思い、まずはしっかり乾燥させようと干し始めたのが数ヶ月前のこと。今回は、この板をサンドペーパーでよく磨いてから、オイルステインでいろんな色に染めて張り、ちょっとモダンな壁を作ろうと考えています。

そんな構想を、染色のことで厚意にしていただいている 『ベンガラの専門店 古色の美』 さんに、お話させていただいたところ、「せっかく、ここまでされているんだから、石油系のオイルステインではなく、天然の“ベンガラ”を使ってみれば!」とアドバイスいただいたので使ってみることにしました。

早速に送っていただいたベンガラ4色。

布を染める“顔料”としてはベンガラを使っていますが、これを木材に“塗料”として使うのは始めて。ですが、丁寧に使用方法を説明してくださいました。それによると、天然成分のみで塗膜を作るためにミルクの成分を加えてあり、それが冬の寒さで固まらないように、湯煎しながら塗っていくとよいとのこと。

ということで、ストーブを利用して湯煎しならの塗布です。

こうして野地板に塗ったあと、半乾きの状態の時に余分なベンガラを固く絞ったウエスで丁寧に拭き取って木目を立たせると、ほんとッ!! 美しい木肌が現れます。

自前の黄土を加え、合計で5色に仕上げました。

野地板のような荒材にオイルステインを塗ると、木に浸透しすぎて木目までに染まってしまって、その雰囲気が台無しになってしまうことがあります。そういう点からも、ベンガラ塗料はオイルステインより、はるかに良い状態でした。もちろん!! 天然素材なので、色の雰囲気もバッチリです。これからは、いろんなところにベンガラを使っていこうと思います。

これを充分に乾燥させてから壁に張っていきます。

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