今日は彼岸の中日――。“ 暑さ寒さも彼岸まで ” といいますから、そろそろ本格的な春がやってきます。もう桜の蕾(つぼみ)も膨らみ、今か今かと咲くころを待ちわびています。毎年、そんな桜を見ては “あのピンクを布に染めてみたい!!” と思ってしまいます。まさに!! “花より団子” ですが、いまだ納得の染めには至っていません。
というのも、草木染で桜を染料にするには、“咲く直前の小枝を用いるのがよい” らしいのですが(一説によると、花を作るピンクの色素が枝先に集中しているとか)、そんなことできます!? 今まさに咲こうと枝を折るなんてことできないので、“せめて花が咲いたら” とか、“剪定のときに” などと思ってしまいので、これまで適期といわれる時季の枝で染料を作ったことがありません。
が先日のこと、菜園で春からの準備をしていて、たくさんの桜の小枝があちこちの落ちていることに気づきました。風に落ちたものか?、鳥が運んだもんか?、それとも剪定をしたあとか?――。とにかく、ちょっとした袋いっぱいに桜の小枝を集めることができました。
↓ 拾い集めた桜の小枝。しかも、花が咲く前のもの。
↓ これをきれいに水洗いして、煮出しています。
桜を染料にするには時間がかかります。煮出すだけで三日。さらに、できた煮汁を1年以上の時間をかけて熟成させます。桜色に布を染めるのは、だいぶ先になりそうです。それでも、今から楽しみです!!