カテゴリー: ブログ

ひとつ屋の日々の仕事や判断、その背景にある考えを、いくつかのカテゴリーに分けて記録しています。畑で植物を育て、染め、織り、道具を整え、作り続ける。その過程で起きた迷いや選択を、現場の視点から綴っています。完成品だけでなく、そこに至るまでの時間や思考も含めて残す記録です。

  • インド藍の花

    インド藍の花

    夏の終わりのある日、【ひとつ屋染織農園】の片隅で、インド藍の小さな花が咲いていました。

    インド藍の花

    マメ科のインド藍。同じマメ科の葛のような、小さな花です。

    ▼ 今年の春、インターネットで購入したタネは、こんな小さかっのに—。
    インド藍の花

    ▼ 春の終わり、タネをまくと小さな芽を出し、初夏の日差しのもとで大きくなります。
    インド藍の花

    インド藍の花

    ▼ 今は随分と大きくなり、ついには花を咲かせたというわけです。
    インド藍の花

    これで種が採れるかなぁ~!? もし、種が採れたら、来年は株を増やして、本格的にインド藍の染料を作ろう!! と夢を膨らませていいます。でも、その前に熱帯の植物なので冬が越せるか心配です。

  • 板締め絞り

    板締め絞り

    今回は「板締め絞り(いたじめしぼり)」という技法です。「板締め絞り」とは、単に「板締め」ともいう古い染色技法のひとつ。生地を折りたたんで板で挟んみ染料に浸すと、板で挟まれた部分には染料が入らないないことを利用して柄や模様を施す技法です。

    といいながら、僕はこの技法が苦手です。というのも、染色中は こんな状態で、とても染めにくいんです。

    クランプのせいで、うまく染められません。とにかく、クランプで締め上げた板を外すと、こんな 模様が出てきました。

    う~ん、やっぱりうまく染まっていません。決して納得できる出来栄えではありませんが、これでも、Tシャツくらいは縫ってみようと思います。

  • 小さな秋 見つけた

    小さな秋 見つけた

    先日、ふと窓の外を見ると

    小さな秋 見つけた

    きれいな夕焼けには、秋の気配が漂います。

    今日から九月――。

    涼しくなってくるので、作品づくりを頑張ります。

  • ひとつ屋染織農園はナウシカの実験室のよう

    ひとつ屋染織農園はナウシカの実験室のよう

    早いもので、もう八月も終わり――。今年(2014)の春に始めた、染織にかかわる植物ばかりを栽培する【ひとつ屋染織農園】の植物たちも、真夏の猛暑を乗り越え、なんとか順調に生長しています。今回は、どんな植物を栽培しているのかを改めて紹介します。

    ▼ まずはメインの「蓼藍(タデアイ)」です。今年は、ついに自家製の “沈殿藍” で染めることに成功しました。
    ひとつ屋染織農園はナウシカの実験室のよう

    ▼ これは「インド藍」です。種からですが、随分と大きく育ちました。
    ひとつ屋染織農園はナウシカの実験室のよう

    ▼「鬱金(うこん)」です。芽が出るまでに時間がかかりましたが、今は順調です。
    ひとつ屋染織農園はナウシカの実験室のよう

    ▼「斑入りの刈安(かりやす)」です。「刈安色」といわれる美しい黄色に染まります。
    ひとつ屋染織農園はナウシカの実験室のよう

    ▼「日本茜(にほんあかね)」です。最近では希少になった日本の茜です。
    ひとつ屋染織農園はナウシカの実験室のよう

    ▼「コリウス」の「レッドヘッド」です。アントシアニンを抽出してみようと思います。
    ひとつ屋染織農園はナウシカの実験室のよう

    このほかにも、フェンネルやレモングラス、ミントなどのハーブ類など、どれも染料になる植物ばかりを集めて栽培しているのですが、ここまでにするにも大変でした。というのも、特殊な植物が多く、ふつうの園芸店やホームセンターなどでは苗やタネが売られていません。主にインターネットで購入するのですが、それでも手に入らないものは、自分で採取してくることもしばしばです。たとえば、下の写真の植物は、採取したものです。

    ▼採取してきた「虎杖(いたどり)」です。以前、紫に近い茶色に染めたことがあります。
    ひとつ屋染織農園はナウシカの実験室のよう

    ▼こちらも採取してきた「苧麻(カラムシ)」です。これは染料でなく、繊維をとって織物にします。
    春に始めた染料農園。最近では、まるで “風の谷のナウシカの実験室” のようです。
    もう少し涼しくなると、「波斯菊(はるしゃぎく)」や「大青(たいせい)」など、秋植えの“染料植物”を栽培する予定です。本当に小さな小さな農園ですが、ここでの作業が楽しくて仕方ありません。
    ひとつ屋染織農園はナウシカの実験室のよう

    春に始めた【ひとつ屋染織農園】。まるで “風の谷のナウシカの実験室” のように、少しずつ染織にかかわる植物を集めてきました。もう少し涼しくなると、「波斯菊(はるしゃぎく)」「大青(たいせい)」など、秋植えの “染料植物” を栽培する予定です。

    本当に小さな小さな農園ですが、ここでの作業が楽しくて仕方ありません!

  • ろうけつ(亀裂模様)の染め方

    ろうけつ(亀裂模様)の染め方

    腰のほうも随分とよくなり、作業場も整理できたことなので、久しぶりに「ろうけつ染め」をしようと思います(ろうけつ染めは、ほんとッ!! 手間がかかります)。


    【ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)】


    ▼ まず最初に用意したのが、天然の黄土で染めた生地(もちろん、これも 【ひとつ屋】 で染めています)。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ これを新聞の上に広げます。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ ハケで蝋(ロウ)を塗っていきます。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ ちなみに、これが蝋です。今回はパラフィンにステアリン酸を配合したものを使いました。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ 蝋を充分に乾かすと、昆布のような硬さになります。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ まずは、これを大まかに割ります。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ さらに、染料の中で細かく割りながら染めていきます。蝋の亀裂に染料が入っていきます(天然顔料の「ベンガラ」で亀裂部を染めました)。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    ▼ 亀裂の染色が終わったら、ここでいったん乾かします。
    ろうけつ(亀裂模様)の染め方 (前編)

    今日の作業はここで終了です。赤いベンガラ染料が乾いたら、これを熱湯に入れて蝋を落とす「脱蝋(だつろう)」という作業を行います。すべてを天然染料でやってみているのですが、熱湯で炊く脱蝋の作業で染料も落ちてしまわないかが心配です。