早いもので、もう八月も終わり。春に始めた、染料になる植物ばかりを植えた ひとつ屋染織農園 の植物たちも、真夏の猛暑を乗り越え、なんとか順調に生長しています。今日は、どんな植物を栽培しているのかを紹介します。
▼ まずはメインの「藍」です。今年は、ついに自家製の“沈殿藍”で染めることに成功しました。
▼「インド藍」です。種からですが、随分と大きく育ちました。
▼「鬱金(うこん)」です。発芽に時間がかかりましたが、今は順調です。
▼「斑入りの刈安(かりやす)」です。「刈安色」といわれる美しい黄色に染まります。
▼「日本茜(にほんあかね)」です。最近では希少になった日本の茜です。
▼「コリウス」の「レッドヘッド」です。アントシアニンを抽出して染めます。
このほかにも、フェンネルやレモングラス、ミントなどのハーブ類などなど、どれも染料になる植物ばかりを集めて栽培しているのですが、ここまでにするにも大変でした。というのも、特殊な植物が多く、ふつうの園芸店やホームセンタなどでは苗や種が売られていません。主にネットで購入するのですが、それでも手に入らないいものは、自分で採取してくることもしばしばです。たとえば、下の写真の植物は、採取したものです。
▼採取してきた「虎杖(いたどり)」です。以前、紫に近い茶色に染めたことがあります。
▼こちらも採取してきた「苧麻(からむし)」です。これは染料でなく、繊維をとって織物にします。
春に始めた染料農園。最近では、まるで “風の谷のナウシカの実験室” のようです。
もう少し涼しくなると、「波斯菊(はるしゃぎく)」や「大青(たいせい)」など、秋植えの“染料植物”を栽培する予定です。本当に小さな小さな農園ですが、ここでの作業が楽しくて仕方ありません。