カテゴリー: 制作風景

このカテゴリーでは、ひとつ屋で手作りしているアイテムの製作風景を紹介しています。実際の現場での手順や試行錯誤、完成に至るまでの過程を、そのまま記録しています。中には、思うようにいかず商品にならなかったものもありますが(笑)、そうした失敗も含めて、物づくりのリアルな一面として残しています。

  • 柿渋の型染

    柿渋の型染

    この秋には、ひとつ屋での展覧会『GIFT(仮称)』(11月3日(木)~11月6日(日)と、『素材博覧会KOBE 2022 秋』(11月24日(木)〜26日(土) の二つの大きなイベントに出品します。今日も、そのための作品の制作です。先日、糊置きをした布に呉汁を塗って乾かし、柿渋で染めていきます。その後は、様子を見ながら柿渋を染め重ねていきます。
    草木染工房として素敵なものを出品しますので、どちらのイベントも楽しみにしていてください!

    柿渋の型染


    This autumn, we will hold an exhibition “GIFT (provisional name)” (November 3 (Thursday) to November 6 (Sunday) and “Material Expo KOBE 2022 Autumn” (November 24 (Thursday) to 26 (Sunday) It will be exhibited on Sunday (Saturday).Today, we are also making works for that purpose. We applied gojiru to the cloth that was pasted with starch, dried it, and then dyed it with persimmon tannin. The persimmon tannin is dyed repeatedly while checking the color, which is a traditional Japanese technique.
    As Kusaki Dyeing Studio, we will exhibit wonderful items, so please look forward to both events!


    今年秋天,我們將舉辦展覽“GIFT(暫定名稱)”(11 月 3 日(星期四)至 11 月 6 日(星期日)和“Material Expo KOBE 2022 Autumn”(11 月 24 日(星期四)至 26 日(星期日)) 週日(週六)。今天,我們也在為此製作作品。我們將gojiru塗在塗有澱粉的布上,將其乾燥,然後用柿子單寧染色。柿子單寧在檢查顏色的同時反複染色 ,這是一種傳統的日本技術。
    作為草木染工房,我們將展示精彩的項目,所以請期待兩個活動!

  • 綾を織る

    綾を織る

    昨日に引き続き、今秋(2022)開催予定の展覧会に出品するための作品づくりです。コットン & 芭蕉の糸を藍で染め、綾織りにして小さなバッグに仕立てようと思っています。ところが、かなり久しぶりの織物なので、何となく感覚が戻ってきません――。まずはリハビリを兼ねて作業を進めます。


    I am working on a work to exhibit at an exhibition scheduled to be held this fall today too. I am thinking of dyeing threads made of cotton and banana fibers with indigo, twilling them, and sewing them into small bag. However, it’s been a long time since I’ve weaved, so I can’t get the sense of work back. First of all, I’m going to get used to the weaving work and then proceed with other work.


    我正在準備在今年秋天舉行的展覽上展出一件作品。 我正在考慮用靛藍染色棉和芭蕉纖維製成的線,將它們斜紋,然後將它們縫成小袋子。 但是,我已經很久沒有編織了,所以我無法找回工作的感覺。 首先,我要習慣編織工作,然後再進行其他工作

  • 2022 秋のイベント

    2022 秋のイベント

    早いもので、もう9月です。この秋(2022)には、ひとつ屋での展覧会『GIFT』(11月3日(木)~11月6日(日)と、『素材博覧会KOBE 2022 秋』(11月24日(木)〜26日(土) の二つの大きなイベントがあるので、そろそろ準備を始めています。まずは、どちらにも型染の布を出そうと思うので、今日は糊置きをしました。
    草木染工房として素敵なものを出品しますので、どちらのイベントも楽しみにしていてください!


    ▼ 糊置きを終えたばかりの型染


    ※ ひとつ屋での展覧会『GIFT』(11月3日(木)~11月6日(日)は、後日に詳細をお知らせいたします。
    ※『素材博覧会KOBE 2022 秋』は、https://www.bead-art-show.com/kobe22/ をご覧ください。

  • 皮革(牛革・鹿革)と牛の角の草木染

    皮革(牛革・鹿革)と牛の角の草木染

    以前からちょくちょく「革を草木染めできませんか?」や「ジビエの鹿革を天然染料で染めたいんです」などの質問や染色の依頼をいただきます。今回も「水牛の角を草木染してほしい」という話をいただきました。

    このように、物づくりの相談をよく受けるのですが、結果を出せないと相談をくださった方にも迷惑をかけるので 、最近は安請け合いしないことを心がけています。先日も「牛の角は染めたことがないので—」と丁重に断ろうとしたのですが、「やってみてください!」と、おっしゃる情熱に負けて、結局はサンプルを染めてみることにしました。

    ▼ 染めて欲しいという水牛の角。
    皮革(牛革・鹿革)と牛の角の草木染

    せっかくなので以前から何度か依頼されていた牛革と鹿革の草木染にもチャレンジしてみることにしました。ところが皮革や角は、布を染めるのと同じように高い温度をかけることができません。う~ん、どうすればいいんだろう――  🤔と思案。いろいろと試行錯誤の末に、ようやく7つの色を染めることができました。


    ▼ 草木染した水牛の角。左上から右へ、茜、柘榴(アルミ)、柘榴(チタン)、藍。下段の左から右へ、五倍子、黄檗、紫根です。
    皮革(牛革・鹿革)と牛の角の草木染


    ▼ 草木染した牛革。左上から右へ、茜、柘榴(アルミ)、柘榴(チタン)、藍。下段の左から右へ、五倍子、黄檗、紫根です。以前にも鹿革を草木染しています。以前のブログ『草木染の鹿革』をご覧ください。
    皮革(牛革・鹿革)と牛の角の草木染


    ▼ 草木染した鹿革の角。左上から右へ、茜、柘榴(アルミ)、柘榴(チタン)、藍。下段の左から右へ、五倍子、黄檗、紫根です。
    皮革(牛革・鹿革)と牛の角の草木染


    これらは、ただ色を付けたのではなく、しっかり媒染をしているので、ある程度の色落ちも防げると思います。ただ、堅牢度のテストは行っていません。今後は、草木染の牛革(レザー)で作ったバッグをはじめ、水牛の角を染めたボタン、さらには鹿革に草木染で模様(型染など)を施したアイテムなどの研究をしようと思います。これからの ひとつ屋を楽しみにしていてください。

  • マリーゴールドの染め方

    マリーゴールドの染め方

    マリーゴールドは、キク科コウオウソウ属(マンジュギク属)のうちでも栽培されるものの総称で、アメリカ大陸の熱帯と温帯にかけて約50種が分布します。園芸店では「フレンチ」や「アフリカン」などと表示されていますが、すべてがメキシコ原産でフランスやアフリカとは無縁だそうです。江戸時代には日本へ伝えられ、「千寿菊」や「万寿菊」と呼ばれていました。


    ▼ 色とりどりの花を咲かせるマリーゴールド。

    晩春から初冬まで次々に花を咲かせるマリーゴールドはガーデニングでも人気で、街角でもよくみかけます。その花や枝葉はよい染料になり、安価なうえに育てやすい植物なので、ぜひ!マリーゴールド染めにチャレンジしてみてください。では、早速!その染め方を紹介します。


    マリーゴールドの染め方


    ① 今回、染めるのはシルク(左)とコットン&レーヨン(右)のストールです。


    ② 被染物を「煮洗い」します。煮洗いとは、染めるものに含まれている汚れや油分、糊などを焚いて取り除くことをいいます。一見、きれいで真新しい布(生地)でも煮洗いは必要です。この作業をしたものと、そうでないものでは染め上がりに随分と差がでます。方法は至って簡単です。布の重さの30倍ほどの水に洗濯用中性洗剤を適量(いつもの洗濯と同じ割合)を加え、沸騰する直前の温度で30分ほど炊きます。後は、ふつうにすすいで脱水してください。

    ※ここでポイントです。草木染では、すべての工程でステンレスかホーローの鍋を使ってください。また、その他の道具でも鉄やアルミ、銅のものは使わないでください。その理由は後述します。

    煮洗いを終えて一旦 乾かした布の場合、染料の浸透をよくするために「地入れ(ぢいれ)」と呼ばれる作業を行います。「地入れ」なんていうと、すごい作業のようですが、ただ単に染めるものを30分ほど水に浸けておくだけです。煮洗い後、乾かさずに染める場合、この作業は不要です。


    ③ 今回は乾燥させたマリーゴールドの花を使いますが、茎や葉でも同様に染まります(乾燥マリーゴールド(染料)は、ひとつ屋でも販売しています。ぜひ!ご利用ください)

    ④ 8リットルの水で50グラムの乾燥マリーゴールドを約40分煮出します。煮立たせず、じっくり色を抽出しましょう。

    ⑤ 約40分後、できた染料からマリーゴールドを濾し取ります。


    ⑥ いよいよ染色です。染料にストールを浸して染める「浸染(しんせん)」という方法です。この染料のなかでストールをゆったりと泳がしながら約40分染めます。

    ⑦ 40分ほど染めたのち(ちなみに、染めた色に「正解」はありません。あくまで自分が好きな色の具合になれば終了です)染液から引き上げ、バケツなどに溜めた水に入れて余分な染料を洗い流します。ゴシゴシ洗わず、水のなかで振り洗いする程度です。

    ⑧ これを手で軽く絞り、媒染液に浸けます(シルクのストール)。黄色に発色させるための媒染剤は「明礬(ミョウバン)」です。スーパーの漬物売場などで売っているもので大丈夫です。これを8リットルのぬるま湯に10グラムを入れてよく溶かし、軽く絞った染めた布を浸します。このときも、染色のときと同様に、均等に媒染液が布に触れることを意識しながら、ときより広げるようにして動かして30分ほど浸けます。

    ⑨ 次に、コットン&レーヨンのストールをオレンジ色に発色させるためにチタンの媒染剤を用います。媒染の方法は⑧と同様です。

    媒染液に浸すと、みるみるうちに色が変わっていきます。ご覧のとおり、媒染剤の違いによって、異なった色に発色します。これが草木染です。植物染料と媒染剤の組み合わせで、同じ染材で染めても全く違った色になります。


    ※ここでポイントです。前述の金属製の道具についてです。このように植物の成分と金属イオンが結びついて発色するのが草木染の原理なので、その工程で鉄やアルミなどの金属製品を使うと思わぬ色に発足してしまうことがあるので、それらが使えないというわけです。


    ⑩ 媒染によって発色させた後は、よく水洗いをし、シワにならないように広げて陰干しすれば完成です。とてもいい色になりました。左がコットン&レーヨンで右がシルクのストールです。


    今回はシルクとコットン&レーヨンのストールをミョウバンとチタンの媒染剤で染めましたが、繊維の種類や媒染剤を変えることで、さらに違った色を楽しむことができます。下記のカラーサンプルを参照ください。
    ※ウールを含めて上記の染め方で染めたカラーサンプルです。ぜひ! マリーゴールド染めにチャレンジしてみてください。



    草木染染料販売


    ◆ ひとつ屋の植物染料について
    ひとつ屋で取り扱う植物染料は、もともと生薬として販売されているものをはじめ、私たちが染め物や織り物に用いられる植物ばかりを育てている“染織ファーム”で自家栽培したものです。
    それらは可能な限り農薬や化学肥料を使っておりません。そのため、充分に注意はしておりますが、まれに虫などが混入している場合がございます。染料としての品質に問題はございませんので、あらかじめご了承ください。
    安全でナチュラルな作品づくりに、ぜひ!お役立てください。

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    マリーゴールド(根を除く全草) 50g ◆ 草木染(材料)天然・植物染料


    そのほかに、Amazon、楽天Yahoo!creemaminne などでも販売しています。