カテゴリー: 制作風景

このカテゴリーでは、ひとつ屋で手作りしているアイテムの製作風景を紹介しています。実際の現場での手順や試行錯誤、完成に至るまでの過程を、そのまま記録しています。中には、思うようにいかず商品にならなかったものもありますが(笑)、そうした失敗も含めて、物づくりのリアルな一面として残しています。

  • 今日も柿渋日和です。

    今日も柿渋日和です。

    秋晴れの日が続くと、わが家の軒先にはズラリと柿渋染めの布が並びます。

    柿渋日和

    柿渋日和

    というのも、柿渋は日光に当てると色が濃くなるからです。捺染風の柿渋(柿渋での型染(2))だったり、和紙(「紙衣」にチャレンジ!)だったり、そして伝統的な染め方だったり—。

    ▼ 伝統的な糊置きをした布。このあと柿渋で染めていく。
    柿渋日和

    多くがカバンやバッグに仕立てられる予定です。お楽しみに!

  • 南蛮屏風と蛸唐草

    南蛮屏風と蛸唐草

    前回の『蛸唐草と小皿』と題したブログのなかで、リサイクルショップで見つけた蛸唐草の小皿について「何となく心惹かれて購入しました」と書きましたが、実は唐草模様よりも一緒に描かれていた南蛮船や人々の雰囲気に興味がありました。

    蛸唐草と小皿

    というのも子供ころから『南蛮屏風』が好きで、そのなかに描かれた風景を見ていると、時空を飛び越えた えもいわれぬエキゾチックな世界に引き込まれてしまいます。当時の私にとって、どんなおとぎ話や童話の絵本よりも、この『南蛮屏風』が魅力的でした。その思い出に誘われるように小皿を買ってしまったわけです。

    あれから何十年という時が過ぎ、久しぶりに『南蛮屏風』が載っている本を引っぱり出して覗き込んでみると、今も あのエキゾチックな世界に引き込まれてしまいます。もうあのころのような純粋な心ではなくなりましたが、子供のころには見えなかったものも見えてきます。改めて、こうして眺めているとエキゾチックな世界観の作品が作りたくなってきます。頑張ります!

  • 蛸唐草と小皿

    蛸唐草と小皿

    先日『蛸唐草』と題して染色(型染)用の型紙について書きました。

    ▼ レザー加工機を使って彫った染色(型染)用の蛸唐草(たこからくさ)。
    蛸唐草と小皿

    その後、とあるリサイクルショップで、こんな蛸唐草の小皿を見つけました。たいしたものではありませんが、何となく心惹かれて購入。まじまじと眺めているうちに「陶器の絵柄のような蛸唐草を染めたいなぁ~」と思い、早速!作業を開始しました。

    ▼ 蛸唐草に南蛮船が描かれた小皿。
    蛸唐草と小皿

    せっかくなので、一切の科学的助剤を使わない“完全に伝統的な方法”で藍染めすることにしました。

    そして、我ながらイメージどおりの染め上がりに満足です!  かすれた感じも手描き陶器の絵柄のようで、納得の出来です。やはり、伝統的な染色方法はいいですねぇ~。やっぱり味があります。

    ▼手描き陶器のような雰囲気が表現できた蛸唐草。
    蛸唐草の

    45cm×45cmほどの帆布を2枚染めました。おしゃれなバッグを縫おう!と思っています。楽しみにしていてください!

  • 「紙衣」にチャレンジ!

    「紙衣」にチャレンジ!

    「紙衣(かみこ)」って、ご存じですか? これは和紙で作った着物のことで、平安時代の中ごろから武士や俳人、僧侶などが好んで着たそうです。意外にも、とても丈夫で、雨にも耐え、持ち運びにも便利だったらしいです。その作り方は、こんにゃく糊を塗った上質で厚い和紙に柿渋を塗っては乾かすことを何度も繰り返し、天日に干すそうです。その後、強く揉んでから衣服に縫い上げたそうです。お~ッ! おもしろそう! こんにゃく糊を塗った和紙が手に入ったので、早速!カバンでも作ってみよっと!まずは柿渋を塗ります。

    ▼ 柿渋を塗り始めた「もみ和紙」。これから何度も塗り重ね、天日に干します。
    「紙衣」にチャレンジ!

  • 蜀江文様

    蜀江文様

    ひとつ屋では日本をはじめとする“東洋のデザイン”を大切にしています。先日は伝統的な「花菱紋」の型紙を使った柿渋の型染を紹介しました(『柿渋での型染』)。今回は中国に由来する伝統模様である「蜀江(しょっこう)文様」を紹介します。

    この模様は日本では卑弥呼(ひみこ)の時代に、中国にあった「魏(ぎ)」「呉(ご)」「蜀(しょく)」の国のうち、蜀にあった「蜀江」という川(現在の四川省・成都付近を流れる川。錦江)の流域で織られた良質な絹織物に由来するそうです。

    規則正しく並んだ八角形の枠の中に「龍」や「鳳凰」「蓮華」などを配した柄は、どことなく中国っぽい雰囲気を感じさせられます。日本へは伝えられたのは奈良時代で、法隆寺にも『法隆寺蜀江錦』が宝物として残っています。

    前述したとおり、本来は織物の柄ですが、今回はこれを染め用の型紙にして柿渋で染めようと思います。

    さぁ、どんなものができますか!? 楽しみにしていてください!


    ▼ 染め用の型紙にした「蜀江文様」。
    蜀江文様

    ▼ 柿渋で捺染風に糊置きしました。
    蜀江文様

    蜀江文様