カテゴリー: 制作風景

このカテゴリーでは、ひとつ屋で手作りしているアイテムの製作風景を紹介しています。実際の現場での手順や試行錯誤、完成に至るまでの過程を、そのまま記録しています。中には、思うようにいかず商品にならなかったものもありますが(笑)、そうした失敗も含めて、物づくりのリアルな一面として残しています。

  • 自家製の泥藍(沈殿藍)づくり①

    自家製の泥藍(沈殿藍)づくり①

    昨年から【ひとつ屋染織農園】でも藍(タデアイ)を栽培して〝自家製の染料(顔料)〟を作っています(『 沈殿藍(泥藍)の作り方)』。 今年も春の彼岸にタネを蒔き、5月に畑へと定植( 『 藍(タデアイ)の移植 』 )した藍が、夏にはこんなにも大きく育ちました。


    ▼ 生長した藍
    自家製の泥藍(沈殿藍)づくり①

    自家製の泥藍(沈殿藍)づくり①

    しかし、夏前に膝(ひざ)をケガしたせいで重いものが持てないので、今年は沈殿藍(泥藍)づくりを諦めようと思っていました。でも、青々と茂る藍を見ていると、なんとなく もったいないような気がしてくるので、ちょっと無理してでも作ることにしました。


    沈澱藍(泥藍)を作る ① 


    刈りとった藍(タデアイ)を細かく刻んで(例年は刻まない)を樽に入れます。

    自家製の泥藍(沈殿藍)づくり①

    自家製の泥藍(沈殿藍)づくり①

    水を加えて発酵させます(下の写真は発酵一日目です)。

    自家製の泥藍(沈殿藍)づくり①


    「発酵」と書きましたが、正直にいうと、水のなかで藍の葉を “腐らせる” といった状態で、ものすごい腐敗臭がします。なので、去年は早めに発酵を止めていましたが、今年はもう少し時間をおいてから次の作業に進もうと思っています。また、藍の葉を刻んでから発酵させるのも、去年とは違っています。

    さぁ、今年はどんな泥藍になるのでしょうか。昨年との違いはあるのでしょうか—? 次の作業をお楽しみに!! つづく。


    ※ 詳しい「泥藍(沈殿藍)」の作り方は『沈殿藍(泥藍)の作り方』のページをご覧ください。

  • 藍の生葉でコットンを染めてみた

    藍の生葉でコットンを染めてみた

    藍の葉に含まれるインジゴ(インジカン)という色素(成分)を布に染めつけることによって表現される藍染め――。ところが、藍の葉を採取して乾燥させたり、冷凍したりすると、この成分が水に溶けなくなり、特殊な方法を用いなければ布に染めつけることができなくなります。

    ▼ 藍の葉(タデアイ)
    藍の生葉でコットンを染めてみた

    逆にいえば、生葉のうちはインジゴが水に溶けるので、特殊な方法を用いなくても藍染めができるというわけです。きっと、これは草木染の中でも最も原始的な方法の一つで、以前から一度はやってみたいと思っていました。そして、一番藍を収穫した先日、ようやくチャレンジすることができました。


    藍の生葉染め 


    ① 収穫した藍を軽く水洗いし、茎から葉を外してミキサーで粉砕します。

    藍の生葉でコットンを染めてみた

    藍の生葉でコットンを染めてみた

    ② 粉砕した葉を濾して染料にします。濾しとった葉をネットに入れ、さらに染料で揉み出します。

    藍の生葉でコットンを染めてみた

    藍の生葉でコットンを染めてみた

    ③ この染料のなかに布を浸して染めてから空気にさらして発色させます。これを繰り返し水で充分にすすぎます。

    藍の生葉でコットンを染めてみた

    藍の生葉でコットンを染めてみた

    ④ これを乾燥させて完成です。

    藍の生葉でコットンを染めてみた

    藍の生葉でコットンを染めてみた

    建て染めとは、ひと味違った〝素朴な青〟に染まりました。ただ、生葉染めの場合、シルクのほうが染まりやすいのですが、それと知りつつも今回は、あえてコットン(夏用のストール)を染めてみました。
    もう少し藍の葉の量を多くしてもよかったかな!? と反省する点はありますが、ご覧のとおりの青を染めることができました。草木染(植物染料)の原点的な技法の体験ができた!! と満足しています。

  • ドライバー(ねじ回し)1本で作るイス

    ドライバー(ねじ回し)1本で作るイス

    数日前に『やってみたいことがある。』と題して、こんな椅子を図面を描いたことを書きました。

    これを実際に作ってみました。まずが正面と背面です。

     

    ↓細部です。鉄の表面はアンティーク風に加工してあります。

     

    素材は鉄と木のみで、鉄の表面をアンティークに加工したので、とてもいい雰囲気です。染色の型紙を考える要領で、透かし彫りだけで構成しているので、一見すると華奢(きゃしゃ)な雰囲気なんですが、僕が座ってもビクともしません。なのに!! 組み立てるのに使ったのは、ドライバー(ねじ回し)1本 だけなんです!! 女性でも簡単に組み立てられますよ。

    実家の〝鉄屋がでできること〟と〝自分にできることを〟を合わせながらデザインや構造を考え、こうして実際の形にできるのが すごく楽しかったです。まだまだ いろんなものを考えていこうと思います。これからも楽しみにしていてください!!

  • やってみたいことがある

    やってみたいことがある

    前々からやってみたいことがあるんです! それは、以前のブログ 『透かし彫りの “鉄のハンガー”』 でも書いたとおり、染色用の型紙のデザインを生かして、新たな製品づくりにチャレンジしたい! ということです。

    ひとつ屋では染色の型紙を考えるとき、CAD(機械や建築物の設計製図を描くコンピューターのソフト)を使っています。このデータをプリントアウトして手作業で切って(彫って)いるのですが、このデータをレーザー加工機に入れると、鉄でも木でも、アクリルでも—、思いのままの模様を切ることができます。

    ▼ トイレットペーパーのホルダーを作ってみました。
    やってみたいことがある

    さらに、こんなものを考えてみました。将来のオープンを夢見ている【ひとつ屋】の実店舗で使うためのイスの図面です。【ひとつ屋】で使う什器(家具)は、すべて〝実家の“鉄屋”とコラボ〟で作ろうと思っています。今後は、こちらの展開も楽しみにしていてください。

    やってみたいことがある

  • アフリカンなバッグ(2)

    アフリカンなバッグ(2)

    アフリカっぽい柄のバッグを作りたくて、数日前から制作を始めています。本来は、アフリカの土を使った〝泥染め〟なのですが、これを僕はロウケツ染め(蝋伏/ろうぶせ)で表現しようと思っています。前回(『 アフリカンなバッグ(1)』)までに、下の写真までできています。


    ▼ 前回までの状態
    アフリカンなバッグ(2)

    今回は、前回に染めた茶色に部分をロウで伏せ、最後の色(地色)となる黒を染めます。

    アフリカンなバッグ(2)

    アフリカンなバッグ(2)

    これで染めの作業は終了で、黒い染料を乾かせてから熱湯のなかでロウを落とす(脱蝋 /だつろう)です。

    アフリカンなバッグ(2)

    これを乾燥させれば染色は完成です。

    アフリカンなバッグ(2)

    我ながら “アフリカ!!” って感じの布が染め上がりました。次はバッグに仕立てる縫製。頑張ります!
    楽しみにしていてください!!