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沈殿藍(泥藍)の作り方

夏の太陽を浴びて、ぐんぐん生長する藍。いよいよ収穫のころがやってきたので、ここらで刈りとって「沈殿法」という技法で藍の成分を染料(沈殿藍)にしようと思います。

ちなみに、藍は生葉の状態では染まりますが、これを乾燥したり、冷凍したりすると染まらなくなります。そこで人は古くから、季節に関係なく藍で染められるよう、さまざまな方法を考えてきました。その代表的な方法に「すくも藍」と「沈殿藍」があります。

日本で有名な徳島の阿波藍(あわあい)は「すくも藍」の技法で、藍の葉を発酵させて「すくも」を作り、さらにこれを微生物を使って発酵させ、染料を作る方法で、大変な技術と時間を必要とします。 一方、熱帯や亜熱帯の地域では「沈殿藍」「泥藍(どろあい)」と呼ばれる藍成分を濃縮する方法が伝統的に用いられてきました。

この方法では、藍(主に、インド藍や琉球藍)の茎葉を水に浸して発酵させた後、その液に石灰を入れて藍の成分と水を分離させ、底に沈んだものを染料として用いる方法で、これなら僕にもできそうなので、チャレンジしてみます!


【沈殿藍(泥藍)の作り方】


① 収穫した藍の葉を樽に入れ、水を張って発酵させます。

② 三日もすると、こんな状態になり、腐敗臭がします。

③ もう少し発酵させた後、葉を取り出します。

④ 発酵液に石灰を加えて撹拌します。

⑤ すると腐敗臭は消え、液も濃紺に変化します。

これを2日ほど静置し、藍の成分を沈殿さたのが沈殿藍(泥藍)です。が、今日はここまでです。“自家製の藍”ができるか!? 楽しみにしていてください。


▼ この内容は、YouTube にも「沈殿藍の作り方」として動画をUpしました。ぜひ!そちらもご覧ください。

12件のコメント

  1. しょうしょう

    ありがとうございます!すごくわかりやすかったですーーーーー!!!!!これからも藍染についていろいろ教えてください!

    • hitotsuya

      カービィさま
      ありがとうございます。これからも、いろんな染め方をUPしますのので、よろしくお願い申し上げます。

  2. 御手洗 清

    蓼藍は今 秋の彼岸 花盛り 蓼食う虫もの 蓼も 花盛りです。動画の泥藍を拝見。泥藍は 蓼藍から作るよりも 琉球藍から作る方が 濃く作れそうです。含有量が多いのだと思います。琉球藍は繁茂しやすく挿し木が容易です。 バケツに刈り取った茎ままに近い状態で水を張り4,5日放置しましたが 動画でみる色よりも濃い様ですし 本当に泥という感じになりました。琉球藍は寒風には 少し弱いから冬は風が当たらない様に。印度藍は外では冬越しは出来ませんでした。場所は新居浜市近辺。石灰乳は消石灰から作るよりは生石灰から作る方が早い。ただ 石灰岩の小石を焼いた生石灰は 普通ブリキの1斗缶で密封した状態ですから普通は一寸 多すぎる。化学薬品店でなら500g入手可能?

  3. 大竹貞子

    私は乾燥葉で、ハイドロを使って染めましたが、その都度捨ててました。勿体無く思います。どうしたらいいのか悩んでた所です。やっぱり腐敗させるのが、いいのですか?教えて頂けたら幸いす。

    • hitotsuya

      はじめまして。こんにちは。
      一度 染めた乾燥葉の再利用でしょうか? それとも乾燥させただけの葉のことでしょうか?
      染めたものであれば、再利用が無理だと思うんです。また、乾燥葉でしたら沈殿藍にはならないように思いますので、「すくも」にしてみればいかがでしょうか。
      頑張ってチャレンジしてみてください!

    • hitotsuya

      さきりんさん、こんにちは! コメントありがとうございます。機会があれば、チャレンジしてみてください。

  4. ピンバック:平成28年度「沈殿藍」づくり part1 – ひとつ屋

  5. ピンバック:自家製の泥藍(沈殿藍)づくり① – ひとつ屋

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