「ガラ紡」とは今から150年近く前の明治9年(1876)に、日本人(臥雲辰致)によって発明された紡績機で、ガラガラと音をたてながら糸を紡ぐところから、この名前が付けられました。
当時としては画期的な紡績機でしたが、より近代的な西洋式の紡績機に比べれば糸の太さが不均一で速度も遅いので、発明からわずか10年ほどで衰退します。その後も復活することはなく、今では現役で数台と博物館に遺るのみとなりました。
しかし、「ガラ紡」はワタから糸を作る工程が手紡ぎに近いため、できる糸も手紡ぎのような素朴で優しい風合いになります。また近代的な機械紡績機では、加工が難しい和綿などの繊維の短いワタも糸にすることができます。
ひとつ屋では、そんな“手仕事に近い昔の機械”を使いながらのアイテムづくりをやっていきたいと思っています。まだまだ進化する“ひとつ屋の物づくり”を楽しみにしていてください!
※ この「ガラ紡」は、ひとつ屋実店舗で稼働しているところをご覧いただけます。