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柿渋の作り方

染色に興味をもって、もう随分になります。しかし、自分で柿渋を作るのは初めてなので、うまくいくかは分かりませんが、とりあえず、その工程を紹介します。


柿渋の作り方


①まずは「渋柿」を用意します。この柿は9月の中旬に採取したものです。地域や種類にもよるようですが、7月下旬から9月中旬に採取した“青い渋柿”を用意します。甘柿ではダメです。かならず、「渋柿」を使ってください。

柿渋の作り方

②これを水洗いし、枝やヘタを取り除いてから包丁で小さく切り分け、フードプロセッサーで粉砕します。このとき、注意するのが包丁もフードプロセッサーもステンレスかセラミック製のものを使い、決して鉄製のものは使わないでください。さらに、使用後は入念に洗ってください。ちなみに、この作業を昔は臼(うす)と杵(きね)で柿をつぶしたようです。

▼ 適当な大きさに切り分けた渋柿。
柿渋の作り方

▼ 切り分けた柿をフードプロセッサーで粉砕します。
柿渋の作り方

▼ 粉砕されにくい場合は、少量の水を加えます。
柿渋の作り方

③少量の水で粉砕した渋柿を適当な容器(これも鉄はダメです)に移し、ひたひたより少し多いくらいまで水をいれます。ひたひただと、柿が水を吸ってしまって上部が乾燥してしまいます。逆に入れすぎると柿渋が薄くなってしまいそうなので、あくまでも“ひたひたより少し多いくらいの水”にして発酵させます。

柿渋の作り方

④三日ほどすると、水が黄色みを帯び、お酒のような匂いがします。さらに、もうすこし(3~4日ほど)発酵させててから、ザルのようなもので濾(こ)します。

柿渋の作り方

⑤ しぼりカスに、1回目より少量の水(半分程度)の水を加え、さらに発酵させて1番液に加えて本格発酵させていきます。最低でも2年も発酵させます。気の遠くなるような話ですが、気長にいきましょ!!

柿渋の作り方

今日現在は、2番液を発酵せている状態です。これから2年にわたり、この柿渋の変化をブログにUpしていきます。失敗するか? 成功するか? 楽しみにしていてください!!

10件のコメント

  1. ばした

    初めて柿渋液を作ってみています。
    10日ほど発酵させたあと、濾してペットボトルに詰めて時々振ったり空気を抜いたりしていますが、底に白い沈殿物が出てきました…
    これは失敗でしょうか?

    • hitotsuya

      ばしたさま、こんばんは!

      失敗ではないと思いが、柿渋ができるまでには1年以上のかかるので、じっくり見守ってください。
      追記/空気が抜ける容器のほうがよいかと思います。

  2. 柿渋次郎

     今年から柿渋作り始めてみました。容器が見当たらなかったので、最初からペットボトルに移してしまいました。
     結果ヤバいことになりますね。発酵しだした途端膨張してパンパン。発酵終えるまではボトリングやめたほうが良さそうです。

    • hitotsuya

      柿渋次郎さん、こんにちは。コメントありがとうございます。

      そうねすね! 爆発したら大変なことになりますよ
      私は、プラスチック製の漬物樽を使っています。

  3. さろみん

    柿渋に初めて挑戦しようと 家の渋柿の青いのを 採ってバケツに入れて
    冷蔵庫に入れて2日
    ちょっと黄色味たり柔らかくなってきてしまったのもあるんですが、もう柿渋にはできないんでしょうか?

    • hitotsuya

      さろみん、コメントありがとうございます。
      現物を見ないと何とも言えませんが、たぶん大丈夫だと思います。

      • 傘木文子

        今日初めて挑戦しています。一番液に発酵した2番液を加えるんですね。その柿の絞ったものはもう不要品ですか?

  4. 渋々ウーマン

    いやいや気の長い作業なんですね。搾るまで進めば後はそこそこほったらかしでokっぽいのでかくはん、忘れないよう2年間やってみようと思います。
    2年後、吉と出るか凶と出るからワクワクです

    • hitotsuya

      渋々ウーマンさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
      そんなに難しいことではなく、時間だけの問題なので、頑張ってみてください!
      きっと良い色に柿渋になりますよ。

  5. 今井史

    ありがとうございます。
    参考になりました。
    5月頃の小さな青柿で作るのも良いとも聞きました。

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