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明治時代の毛羽取り機

いつかは自分が育てた蚕の繭を使って染織をしたいと思っています。なので今は養蚕の勉強をしたり、糸作りや絹織物の勉強をしたりと、徐々にその準備を進めています。が、もう産業としてはすっかり廃れたしまっているので、そられらを教えていただける人や場所を訪ねるだけでも、なかり苦労しています。

また、せっかく教えていただける機会に巡り合えても道具がありません。かつて、この国の最大の輸出品が生糸(絹)だったにもかかわらず――。なので、インターネットなどで養蚕にかかわる道具を見つけると購入することにしています。といっても、必要とする人も少ないので、安価にで手に入れることができます。

道具の話

道具の話

この木製の機械もインターネットで購入した養蚕の道具で、繭の毛羽を取るためのものです。その使い方はリンクさせていただいた下の動画(動画はひとつ屋のものではありません)のとおりです。

この毛羽取り機もまた、かなり古いもので、この動画のタイトルと同様に“明治時代”のものです。この機の裏には「明治三十七年六月吉日求」とあり、今から114年も前の人に使われていたのかと思うと、少し不思議な気持ちになります。

この機械が使われた当時、日本の絹はその質の高さから世界中に輸出されていました。最盛期には日本の輸出品の8割以上を生糸が占めたそうです。その復活を!とまでいいませんが、自分で育てた蚕の繭を使って染織をすることにまた一歩近づけたように思います。

 

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