ひとつ屋のワークショップに『糸づくり& 手織り教室』があります。この講座では糸紡ぎもしているのですが、糸車がたりません。そこで、壊れていた古い糸車を修理して使うことにしました。
▼ 修理する糸車。ただ、実はこれは「糸車(紡車)」ではなく「管巻機」です。でも、うまく糸を紡ぐこともできます。
▼ 問題はここ。車輪の一部が欠損してしまって、使うことができません。
▼ ツム先も、さびて回りづらくなっています。
▼ まずは欠損した車輪の修理です。欠損部と同じような材(木)をホームセンターで購入し、熱湯に浸して曲がりやすくします。
▼ これを車輪に沿わせてから形を整え、接着剤と細い針金で固定します。糸も架け替えました。
▼ きれいに拭き掃除をしてから、各所に油を注して完成です!
▼ ツム先のサビを落としてから試しに糸(綿)を紡いでみると、思った以上に美しく糸にすることができました。
こうした作業をしながらいつも思うのが、一見すると“非合理なことも続けていれば伝統”になるということ。見捨ててしまうのは簡単なことで、守り、続けるのが如何に難しいことか—と考えさせられます。