タグ: 染料植物

  • 半夏生と藍の収穫

    半夏生と藍の収穫

    7月2日は七十二候(しちじゅうにこう)の一つ「半夏生(はんげしょう)」です。昔は夏至から数えて11日目としていたそうですが、今は天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっているそうです。

    あまりなじみのない日ですが、農家にとっては大切な日らしく、この日までに田植えを終え、5日間は休みとする地方があるとか。また、この日は空から毒が降るといわれ、井戸に蓋(ふた)をしたり、この日に採った野菜は食べなかったり、さらにタコを食べたり、うどんを食べたりするなど、各地にさまざまな習慣が残っているそうです。

    ひとつ屋染料園では、毎年この半夏生を過ぎたころに一番藍(いちばんあい)を収穫することにしています。

    今年は春から初夏にかけてのころに雨が多く、日照時間が少なかったせいか、今年の藍は色が薄いような気がしていましたが、半夏生が近くなって急に色が濃くなりました。いよいよ収穫です!

    そこで、今年も「藍の生葉染め」のワークショップを開催する予定で、近日中に詳細をお知らせいたします。生の藍でしかでないターコイズブルー。ぜひ! あの藍色を楽しんでください。

  • ヨーロッパ大靑(タイセイ)

    ヨーロッパ大靑(タイセイ)

    春爛漫の毎日が続いています。こうも良いお天気が続くと「畑仕事をしなけば!」という気にさせられます。そこで、今朝もいつもより早起きしてウォードの種をポットにまきました。

    ひとつ屋染料農園

    ウォードは「ヨーロッパ大靑」とも呼ばれ、その名のとおり、インジゴが含まれる葉から藍と同様に青い染料を得ることができます。アブラナ科の植物で中国が原産ですが、古くにヨーロッパに伝えられ、染料を得るために早くから栽培されていたようです。今日まいた種もヨーロッパから輸入されたもので、いわゆる「ヨーロッパ大靑」とされています。その種類は多く、その一つが日本にも伝播し「蝦夷大靑(エゾタイセイ)」などとして知られています。

    ひとつ屋染料農園

    ちなみに、一説によると蝦夷大靑はアイヌの民族衣装の青(紺)を染めた植物であるとされていますが、インジゴの含有量が非常に少ないので、あれほどの濃い紺色が出せたかは定かではないともいわれているそうです。

    このようにインジゴ含有量が少ないがゆえに、含有量がウォードの30倍ともいわれるインド藍が入手できるようになると、ヨーロッパではウォードが急激に衰退し、今では染料としての栽培は行われていないそうです。

    と、聞きかじりばかりの情報ですが、ともかく昔は染料として用いられていたことは確かなようで、このウォードを栽培して、ヨーロッパの ”いにしえの青” を再現したいと思います。お楽しみに!

     

  • 日本茜(にほんあかね)の花

    日本茜(にほんあかね)の花

    染料植物ばかりを栽培している【ひとつ屋染織農園】。藍(あい)をはじめ、刈安(かりやす)や黄金花(こがねばな)など、草木染の材料となる貴重な植物を育てているのですが、なかでも大切にしているのが「日本茜(にほんあかね)」です。

    日本茜(にほんあかね)の花

    そんな日本茜の花が満開の季節を迎えています。たくさんの種がとれれば、来年は栽培面積を増やそうと思っています。がんばれッ!! 日本の茜!!


    草木染染料販売


    かつては道端や雑木林などでよく見かける〝雑草〟のような存在でしたが、外来種に追われたのか!? すっかり目にすることがなくなったそうです。数年前から【ひとつ屋染織農園】では、そんなニホンアカネを数年前から栽培しています。’23年の冬からは、少量ずつではありますが、収穫できるようになりました。魏志倭人伝にも登場する〝古代の赤〟を再現にチャレンジしてみてください。

    ※30gで風呂敷1枚、または大き目のストール1本を染めることができます(素材や染め方よって濃度や色味が異なります)。

    ※ 草木染用植物染料は、ひとつ屋の実店舗のほか、Amazon楽天Yahoo!creema などでも販売しています。

  • ひとつ屋染料園

    ひとつ屋染料園

    遅れているオープン準備に焦っていて、あれも!! これも!! という状態なのに、なぜか何も手につきません。
    気持ちばかり焦って、せっさくここまで頑張ってきたのに、中途半端なオープンになってしまいそうだから、ちょっと気分を入れ替えて、落ち着いて〝ひとつひとつ〟やっていこうと思います(← これが「ひとつ屋」の名のの由来です)。

    晴天だった昨日は、久しぶりに染料農園で作業してきました。早春にまいた種が芽を出し、すっかり大きくなっています。

    左の写真は彼岸に種をいた藍(『藍の種をまく』)。右は「カラムシ」です。今年はたくさん植えました( カラムシ織り ① )。

    ▼「木苺(きいちご)」です。カフェで使う予定です。

    ▼「日本あかね」。今年は作付面積を増やしました。

    ▼「紅花」です。秋に蒔いた種が花が咲かせます( 紅花(べにばな)の栽培  )。

    膝(ひざ)をケガした去年は、思うような栽培ができなかった染料農園ですが、今年は本気で頑張ろうと思っています。ゴールデン・ウィークには、「河内木綿(かわちもめん)」の種を蒔く予定です。

  • 染色から“染織”へ

    染色から“染織”へ

    最近、すごく興味のあることがあります。これが これなんです。

    染色から“染織”へ

    これは以前のブログ『カラムシ織り』にも紹介しをスピンドルで撚りをかけて糸にしたものです。それは糸というより、ゴツゴツとした〝ひも〟に近いものですが、とても素朴で〝古代の繊維〟という雰囲気があります。

    ▼「カラムシ(苧麻)」という植物です。

    ▼カラムシからとった繊維です。

    もう随分と長いこと草木染め(天然染料)について勉強してきましたが、学べば学ぶほどに興味は繊維のほうへも広がってしまいます(どこまでいってしまうのか!? われながら尽きない興味にあきれるほどです)。そんなおり、長年にわたり“織り”を続けておられる方と知り合い、この11月から本格的に師事することになりました。また新たな勉強を頑張ろうと思っています。