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坂東玉三郎×鼓童 初春特別公演 『幽玄』

ずっと以前から「いつの日か(死ぬまでに)実物を見てみたい!」と思っていたのが坂東玉三郎さんです。私にとっての魅力を語ればキリがないのですが、ひと言でいうなら「ものづくりに対する姿勢」にとても深い感銘を受けるからです。インターネットで何でも見れる時代なので、映像では拝見しているのですが、なかなか舞台を見る機会がありませんでした。

そんな思いを口にしていると、義母の計らいで『坂東玉三郎×鼓童 初春特別公演 『幽玄』を見せていただける機会を与えていただけました。

坂東玉三郎×鼓童 初春特別公演 『幽玄』

坂東玉三郎×鼓童 初春特別公演 『幽玄』

数十年に一度という大寒波のなか、やってきたのは大阪・松竹座。まだ新春ムードが漂う劇場の雰囲気に、年甲斐もなく開演前からかなりハイテンション。今か今かと胸が高鳴るなか、いよいよ開演です――。

坂東玉三郎×鼓童 初春特別公演 『幽玄』

舞台は初めから期待どおりの“作り込まれたもの”で、幕間も含めて2時間ほどの公演でした。あれよあれよという間に時間が過ぎ、凝縮された内容はまさに圧巻でした。幕が下されたあとも、しばらくは冷めやらぬ余韻のなかにいたほどです。

とにかく感動しました。出演者の所作や奏でられる楽器の音色はもちろんのこと、舞台装置や衣装、そして化粧の匂いまでが感じられ、その世界観に引き込まれていきます。

下町で粗野に育った身にとって、芝居見物は敷居が高く、どこかで「自分のような人間には無縁だ」と捻くれていました。それが、今回は“無邪気”といえるほどに楽しめたことに自分自身でも驚きです。感謝です。

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