先日来、コツコツと作っている
『うずしおTシャツ』の話です。
これが完成想像図だったのですが、なんとなく、観光地の土産屋さんで売ってそうなデザインだったので、ベースの白地を青のムラ染めにしたり、波の部分に捺染で「青海波」模様を入れたりと、手を加えて雰囲気を変えようと思っています。
となると、ちょっと寂しいのが背中のデザイン。
そこで、こんな柄を入れるとしました。
これは『帆掛舟(ほかけぶね)』という家紋で、村上天皇を祖とする名和(なわ)氏をはじめ、海に関係の深い家に見られるものだそうです。以前は、家紋のデザイン的に大好きだったのですが、最近は、そうでもありません――。というのも、決して“品がいい”とはいえない衣服や小物などに、「和柄」として多用されているさまに、かなりげんなりしているからです。
なのに、今回は家紋を使おうと思ったかというと、最近になって自分の先祖が鳴門の海で帆船を操っていたと知ったからです。もう百数十年も前のことだそうですが――。
なので、うずしおに帆船をあしらったTシャツを作りたかったというわけで、なんとなく家紋ぽくないこの家紋が気に入りました。 実は、このTシャツはご先祖様に捧げるデザインだったんですよ。
これで、すべての型紙は彫れたので
いよいよ染めの作業に入ります。
[ workshop ひとつ屋 + Cafe ] では、藍染めでオリジナルのTシャツを作るワークショップを開催しています。詳しくは『草木染(染色)講座』のページをご覧ください。