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古代布研究所

木綿(コットン)は、肌着やシャツ、ズボンやスカートなど、とても身近な素材となっています。しかし、日本で一般的に普及するのは戦国時代の後期から江戸時代の初期のころだといわれています。いわゆる天下分け目の「関ケ原の戦い」が1600年なので、その歴史はわずか400年ちょっとというわけです。

では、木綿が伝わる以前の庶民は何を着ていたのだろうか—? そんな疑問を抱くようになって随分と調べてみると、木綿が伝えられる前の日本では、大麻や苧麻、赤麻、葛、藤、楮、桑、科、芭蕉、於瓢などの繊維で織られた布が用いられていたようです(特権階級の人々は絹などを着ていました)。

絹の美しさ、木綿の優しさ、羊毛の温もり—、どの繊維にもそれぞれの良さを感じますが、特に私は木綿が伝わる以前から存在する “古代布” に興味を惹かれます。自宅の裏の里山でも、苧麻や葛、赤蘇などは比較的簡単に手に入れることができます。また、その一部を【ひとつ屋染織農園】でも栽培しています。

そんな植物繊維で織られた “古代布” に興味を抱いてから10年近くになりますが、織れたのは苧麻の花瓶敷きだけ―― 😭

正直、その製作工程において分からないことが多すぎるんです―― 🤔 植物から繊維を取り出す方法はもちろんのこと、なんとか取り出した繊維を糸にする方法、さらにはそれを織る方法—などなど、本当に疑問が山ほどあり、前進することができていません。

今も全国各地に伝統的な工芸品として、その製法が細々と伝わってはいますが、ひとつ屋でやりたいのは伝統工芸品ではありません。ちなみに、すでにその製法が途絶えたものもあります。


日々新しい繊維が生み出される時代にあって、ひとつ屋では里山から採れる植物を使って古代布を作ってみようと思っています。しかし、前述したように、その工程においては分からないことばかりです。

そこで、本日ここに!ひとつ屋に【古代布研究所】を(勝手に😅)立ち上げ、その製法を探究しようと思います。今後は活動内容を報告していきます! などといえば、冗談に思える話ですが【古代布研究所】の構想は本気です!ぜひ! 楽しみにしていてください。

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