メニュー 閉じる

アボカド(果皮) ◆ 草木染植物染料(染料植物)

“森のバター”ともいわれるアボカドの実。疲れを改善する栄養素が豊富だとか――。アボカドはクスノキ科ワニナシ属の常緑高木で、和名では「鰐梨(ワニナシ)」というそうです。その果実は栄養が豊富で、しかも高カロリー。熟した果実の食感はバターのようで“森のバター”と呼ばれるようになったのでしょう。

▼ 和名の「ワニナシ(鰐梨)」は、果皮が鰐(ワニ)の肌に似ていることに由来するらしい
アボカド染め(1)

なのに! アボカドを習慣的に食べることで肥満が緩和されるそうです! 「アボカドの摂取量が多ければ多いほど、体重は低く、胴回りは細くなり、メタボリック症候群を患うリスクは低下する(Wikipediaより)」とありました!
そんなアボカドをたくさん食べた後は、その果皮で草木染を楽しんでみましょう。
早速! 作業開始です。


【アボカド(果皮)での染め方】


① 食べた後のアボカドの皮はできるだけ果肉を取り除いて、風通しのよいところで乾燥させます。このとき、ビニール袋などにタネを一緒に入れておくとカビることがあるので注意してください。

▼ 乾燥させたアボカドの果皮
アボカド染め(1)

② 乾燥させたアボカドの果皮を細かく砕き、ステンレスかホーローの鍋に入れ、水を加えて中火で約10分ほど焚いて火を止め、そのまま放冷します。これを三日ほど繰り返します。
③ 布やザルでアボカドの果皮を濃し取ります。

▼三日後、アボカドの果皮を濃し取った状態。澄んだ染料ができる
アボカド染め

④ できた染料に布や糸を浸して弱火で40分ほど焚いて染めます。色むらにならないよう、時より攪拌してください。染色後、染料を捨てないください。

▼ 染色中の状態。
アボカド染め

⑤ 染め上がった布や糸は、ぬるま湯で軽くすすいで好みの媒染剤に40分ほど浸して発色・色止めをします。

▼ 媒染中。左上は鉄、その右はチタン、左下がアルミ、その右が銅の媒染。
アボカド染め

⑥ 布や糸をぬるま湯ですすいで、④ で取りおいてきた染料に戻します。
⑤ 好みの色(濃度)になれば、染料から引き上げ、ぬるま湯でよくすすぎ、風通しのよい日かげで乾燥すれば完成です。


▼ アボカドの果皮で染め、各種の媒染剤(アルミ、鉄、銅、チタン)による各繊維(コットン、シルク、ウール)の色見本。
アボカド染め


追記/アボカドの果皮による草木染では、赤みを帯びた色を染めることができました。特に、下染めしない綿(プレーンなコットン)の銅媒染で品のある桜色を表現できました。ぜひ! チャレンジしてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です