カテゴリー: 制作風景

このカテゴリーでは、ひとつ屋で手作りしているアイテムの製作風景を紹介しています。実際の現場での手順や試行錯誤、完成に至るまでの過程を、そのまま記録しています。中には、思うようにいかず商品にならなかったものもありますが(笑)、そうした失敗も含めて、物づくりのリアルな一面として残しています。

  • レザークラフト

    レザークラフト

    最近、本革でビジネストートバッグを作りました。本格的なレザークラフトは、とても久しぶりだったので少し不安はありましたが、思った以上にできたのでホッとしています。

    今回は、その工程を紹介します。また、このレベルのバッグなどでしたら、レクチャーすることができますので、ひとつ屋のワークショップの受講生さんでレザークラフトに興味のある方は、ぜひ!お問い合わせください。


    ▼ 今回、本革で作ったレザートートバッグ。メンズのビジネス用で作りました。

    ▼ まずは型紙を考え、革を切り出して加工していきます。

    ▼ひとつ屋でのレザークラフトは手縫いです。なので、菱目打ちで革に穴を開けて縫い始めます。

    ▼ 各パーツをひとつ一つ組み立てていきます。これはバックの正面と底です。正面にはポケットがあります。
    レザークラフト

    ▼ ポケットにワンポイントとなる金具を付けました。

    ▼ 背面にも同様にベルトや持ち手金具をつけます。

    ▼ これらのパーツを仮止めしてから縫っていきます。

    ▼ カバンらしくなってきました!
    レザークラフト

    ▼ 次に、見返しを作り、別に仕立てておいた内布を取り付け、さらに本体に仮止めします。このときに底板を入れておいたり、底鋲を打っておいたり—と、見えない部分での補強をしておきます。

    ▼ さらに、持ち手や蓋なども仮止めし、全体の雰囲気を確認、微調整します。

    ▼ 問題なさそうなので、最後に口の部分を縫って完成です!

    ▼ 大人っぽい、本格的なビジネストートバッグが完成しました。とても手間はかかりましたが、長く使えて、しかも時間とともに味わいを増すだろうバッグになりました、久しぶりにしては納得の仕上がりです!


    染色ほど本格的にレザークラフトを勉強したわけではありませんが、前述したとおり、このレベルのバッグなどでしたら、レクチャーすることができますので、ひとつ屋のワークショップの受講生さんでレザークラフトに興味のある方は、ぜひ!お問い合わせください。

  • 自分たちのシルクが真っ当な製品になるのか

    自分たちのシルクが真っ当な製品になるのか

    ひとつ屋では放棄耕作地を再耕し、桑の栽培から始めた“国産シルク製品づくり”に取り組んでいます。以前に卵から育てた蚕が繭になるまでを紹介し、その後には繭から糸を紡ぐ動画をUpしました。
    さらに今日は、その糸を織っているシーンをご覧ください。
    今は“自分たちのシルクが真っ当な製品になるのか”をすべての工程で検証しています。ところが、少し大き目のショールを作るくらいで、いろんな問題が生じます。自分が望む答えが出るまでには、まだまだ先は長そうです――。

    ※以前のブログ『ひとつ屋シルク「蚕が繭を作るまで」編』『ひとつ屋シルク「繭が糸になるまで(紡ぎ)」編』もご覧ください。

    自分たちのシルクが真っ当な製品になるのか

    自分たちのシルクが真っ当な製品になるのか


    We cultivate abandoned farmland, plant mulberry trees, and engage in sericulture. Previously on this SNS, I introduced how silkworms raised from eggs turn into cocoons, and after that I uploaded a video of spinning yarn from cocoons. Today, let’s take a look at the scene in which the yarn is woven.
    Currently, we are verifying in every step of the process whether the silk we grow will turn out to be a proper product. However, when making a slightly larger shawl, various problems arise. We are working to revive “Japan Silk” , but it looks like we still have a long way to go.
    * I’m sorry, my English is not good.I apologize if I caused any misunderstanding.


    我們開墾荒地,種桑樹,搞養蠶業。 之前在這個SNS上,我介紹了從雞蛋中養出來的蠶是如何變成繭的,之後我上傳了一個用繭紡紗的視頻。 今天我們就來看看紗線編織的場景。
    目前,我們正在每一步驗證我們種植的絲綢是否會成為合適的產品。 然而,當製作稍大一點的披肩時,就會出現各種問題。 我們正在努力復興“Japan Silk”,但看來我們還有很長的路要走。
    * 我的台湾華語不好。造成誤解的話很抱歉。

  • とはいえ、けっこう本気なんですよねーー。

    とはいえ、けっこう本気なんですよねーー。

    織り物をしていても、編み物をしていても—、それは自分の本分ではないことを自覚しています。でも、草木染で身近なアイテムを作るとなると、どうしても織り物や編み物の技法が必要なんです。ところが、いくら勉強と努力を繰り返しても、うまくなりません。ときに投げ出したくなることさえあります。もうすでにどれほどの糸と時間を無駄にしたことでしょうか—😭
    もちろん、大家の先生のようになりたいわけではありません。ただ“草木染の素朴な美しさ”を身近なアイテムで表現したいとは思っています。

    私の技量でできる、私にしかできないものは何か――🤔

    な~んて、こんな年齢になった今も、そんなことを考えているから、いつまでたっても成長しないんでしょうね—😖


    ▼ 以降錯誤の連続。これらの糸で新たな雰囲気に作品にチャレンジしようと思っています。

  • ネパール(ヒンズー)と日本の伝統文化のコラボ!

    ネパール(ヒンズー)と日本の伝統文化のコラボ!

    ひとつ屋には、ネパールから来たスタッフのビジャ君がいます。透き通るような大きな目が印象的な好青年です。でも、彼と出合う前の私にとってのネパールといえば“ヒマラヤ!”くらいしかありませんでした。ところが、彼といろいろと話しているうちに、そのイメージは変わりました。

    特に大きく変化したのが「ヒンズー教」について――。正直のところ、それまでは、どこかおどろおどろしい印象があったヒンズー教なのですが、よくよく話していると、仏教の考え方にも近く、とても穏やかな教えのようです。私の実家は真言宗なのですが、その影響を受けた宗派らしく、よく似た仏(神)が存在しています。

    今回の写真は、そんなヒンズー教徒が結婚式などで体に描く「メヘンディ」の模様のなかから蛸(たこ)のデザインを日本の伝統的な染色用型紙に起こし、糊置きしたものです。まだ何に仕立てるかは未定ですが、まずは柿渋か藍で染めてみようと思っています。ネパール(ヒンズー)と日本の伝統文化のコラボレーションです! 何ができるか、楽しみにしていてください!

    ちなみに、「メヘンディ」はヒンズー語で「ヘナで肌を染める」や「ヘナで肌に模様を描く」ということを意味しているそうです。

    ▼ 糊を置い状態。

    ▼ 糊置き作業中。

    ▼ 染色用の型紙に起こしたメヘンディのデザイン。

  • ひとつ屋シルク「繭が糸になるまで(紡ぎ)」編

    ひとつ屋シルク「繭が糸になるまで(紡ぎ)」編

    ひとつ屋では放棄耕作地を再耕し、桑の栽培から始めた“国産シルク製品づくり”に取り組んでいます。以前のブログ(『ひとつ屋シルク「蚕が繭を作るまで」編』)では、卵から育てた蚕が繭になるまでを書きましたが、今回は『ひとつ屋シルク「繭が糸になるまで」編』と題して、収穫した繭(収繭)を糸にするまでを紹介します。


    ▼ できたばかりの繭。とても美しいのが印象的です。
    ひとつ屋シルク「蚕が繭を作るまで」編

    ▼ 今回は、繭の先端を切って蛹(さなぎ)を取り出したものを使用します。ちなみに、取り出した蛹は爬虫類などのエサとなります。

    ▼ まずは繭を布の袋に入れ、重曹を加えた熱湯で焚きます。 

    ▼ 焚き終えた繭は、袋に入れたまま流水でよくすすぎます。

    ▼ すすぎが終わった繭は袋から出して乾かします。

    ▼ 乾いた繭を、ひとつ一つ丁寧に紡いでいきます。

    ▼ 蛹を取り出してからの作業なので、とても白く美しい糸を紡ぐことができます。なお、▲ 次回(以降)は、この糸を織るシーンを紹介します。


    コメント

    笹に覆われた放棄耕作地を再耕して養蚕の準備を始めたのは2018年(当時のブログ『伊賀工房のはじまり』をご覧ください。)。無謀な取り組みは、本当に“右往左往”と“試行錯誤”の連続でした。今も生産量は少ないし、たくさんの問題点もあります。これららも、小規模ながらのメリットをいかした “古い時代の養蚕” にチャレンジしたいと思っています。これらの ひとつ屋を楽しみにしていてください!
    なお、上記の糸紡ぎの方法は「ずり出し」の技法をもとに、ひとつ屋で考案したもので、伝統的な技法とはいえません。ご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。