ひとつ屋では放棄耕作地を再耕し、桑の栽培から始めた“国産シルク製品づくり”に取り組んでいます。以前のブログ(『ひとつ屋シルク「蚕が繭を作るまで」編』)では、卵から育てた蚕が繭になるまでを書きましたが、今回は『ひとつ屋シルク「繭が糸になるまで」編』と題して、収穫した繭(収繭)を糸にするまでを紹介します。
▼ できたばかりの繭。とても美しいのが印象的です。
▼ 今回は、繭の先端を切って蛹(さなぎ)を取り出したものを使用します。ちなみに、取り出した蛹は爬虫類などのエサとなります。
▼ まずは繭を布の袋に入れ、重曹を加えた熱湯で焚きます。
▼ 焚き終えた繭は、袋に入れたまま流水でよくすすぎます。
▼ すすぎが終わった繭は袋から出して乾かします。
▼ 乾いた繭を、ひとつ一つ丁寧に紡いでいきます。
▼ 蛹を取り出してからの作業なので、とても白く美しい糸を紡ぐことができます。なお、▲ 次回(以降)は、この糸を織るシーンを紹介します。
コメント
笹に覆われた放棄耕作地を再耕して養蚕の準備を始めたのは2018年(当時のブログ『伊賀工房のはじまり』をご覧ください。)。無謀な取り組みは、本当に“右往左往”と“試行錯誤”の連続でした。今も生産量は少ないし、たくさんの問題点もあります。これららも、小規模ながらのメリットをいかした “古い時代の養蚕” にチャレンジしたいと思っています。これらの ひとつ屋を楽しみにしていてください!
なお、上記の糸紡ぎの方法は「ずり出し」の技法をもとに、ひとつ屋で考案したもので、伝統的な技法とはいえません。ご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。
私も蚕を飼い始めました。
今5齡です。
石灰消毒とありましたが石灰はどんなものを使えばいいですか?
教えてもらえると嬉しいです
コメントありがとうございます。
「消石灰」です。