◆ 学名/Lithospermum erythrorhizon ◆ 分類/ムラサキ科ムラサキ属
◆ 備考/コウシソウ(紅紫草)は生薬名(漢方薬名)で、その文字どおり“紅”や“紫”の色をもつ植物です。紫根と同じムラサキ科の多年草で、その根は昔からさまざまな薬にされ、同様に染料としても利用されてきました。江戸時代には生薬としての効能からか、それらで染めた布を病人の頭に巻いて病の平癒を願う習慣があったそうです。しかし、その染め方は一般的な草木染め以上に手間がかかったらしく、それゆえに、紫は高貴な色とされるようになったそうです。
▼ 紫根(ムラサキ)の花(ひとつ屋染料農園にて)
◆ 抽出法/掲載の色サンプルは、アルコール抽出によるものです。
◆ 染色日/① ’20年7月1日
染色カラー見本
※写真下の説明「被染材(濃染=カチオン処理済)/媒染剤」
※色は撮影条件やモニターの設定により、 実物とは違って見えます。ご了承ください。

綿/アルミ

綿(濃染)/アルミ

綿(豆乳)/アルミ

絹/アルミ

羊毛/アルミ

綿/銅

綿(濃染)/銅

綿(豆乳)/銅

絹/銅

羊毛/銅

綿/鉄

綿(濃染)/鉄

綿(豆乳)/鉄

絹/鉄

羊毛/鉄

綿/チタン

綿(濃染)/チタン

綿(豆乳)/チタン

絹/チタン

羊毛/チタン
memo
「コウシソウ(紅紫草)」とはよくいったもので、上記の色サンプルのとおり、絹(シルク)を鮮やかな紅色や紫色に染めることができます。綿(コットン)は未処理、カチオン化ともにほとんど染まりませんでした。ところが、豆乳で下処理した綿(コットン)は非常によく染まっています。また非加熱の染料でありながら、羊毛(ウール)もよく染まっています。