この『栽培絵日記』のコーナーでは、栽培絵日記の【ひとつ屋染織農園】での栽培記録を絵日記風に写真と短いコメントで紹介しています。
今日も朝から放棄耕作の再生に取り組んだ。かつての畑を覆いつくし笹竹を草刈り機で切り倒し、焼いて炭にして畑に戻す――。一日中、その作業を繰り返すのみ。
▼ その単調な作業のなかで、こんなものを見つけた。
古い鳥の巣である。よく見ると、この巣の材料には、木の枝や草のほかに、たくさんのビニールひもの破片が使われている。なんとも悲しむべきことである。と同時に人間を代表して反省する。そして草刈り機にも、ビニール製の古い農業資材が絡みつき、しばしば作業が中断した。
▼ 草刈り機に絡みついた古い農業資材。
放棄耕作地を再生する作業のなかで、最も厄介で時間を割かれるのが、この放棄された農業資材である。何十年も土中に留まっていた こうした農業資材は土に分解されるとはなく、耕運機や草刈り機に絡みつて、その作業の大きな妨げるになる。
最近は “土に返る農業資材” も販売されているらしいが、コストが高く普及していない。
ひとつ屋でも、こうした農業資材を利用している。今後、創意工夫でその使用を減らしていこうと考えている。