数年前、ペン先ほどの小さな種をプランターにまき、インド藍の栽培を始めました。そのときの様子は、関連記事「インド藍を栽培する」で紹介しています。
今回は、そのインド藍が花を咲かせ、種を付け、冬を越し、初めての収穫を迎えるまでの記録です。収穫した葉を使い、沈殿藍(泥藍)づくりにも取り組みます。
小さな種からインド藍を育てる
▼ ペン先ほどの小さなインド藍の種
栽培の始まりは、プランターにまいた、とても小さなインド藍の種でした。

しばらくすると双葉が出てきました。このまま順調に育つと思っていたのですが、当時は日本での詳しい育て方を見つけられず、枯らしてしまいそうになったこともあります。
▼ 発芽して双葉を広げたインド藍


夏に花を咲かせて種を付ける
一時は生育が危ぶまれましたが、なんとか株は回復しました。夏には花を咲かせ、その後、たくさんの種を付けてくれました。
一般にインド藍として知られる代表的な植物の一つが、マメ科コマツナギ属のIndigofera tinctoriaです。植物の特徴や分布については、英国王立植物園キューの「True indigo」で紹介されています。
▼ 夏に花を咲かせたインド藍

葉を落としながら冬を越す
インド藍は暖かな地域で育つ植物です。冬になって室内へ移してからも葉が次々に落ち、株も枯れ始めたように見えました。
もう育たないのではないかと思っていましたが、春になって気温が上がると、残っていた3株から新しい芽が吹き出しました。どうやら無事に冬を越したようです。
その後、夏にかけて枝葉を伸ばし、前年よりもずいぶん大きな株へと生長しました。
冬越ししたインド藍を初めて収穫する
暑さが少し落ち着いたころ、株の切り戻しを兼ねて、初めてインド藍を収穫しました。
▼ 冬越しして大きく育ったインド藍

▼ 泥藍づくりのために収穫したインド藍

インド藍から沈殿藍を作り始める
収穫したインド藍を使い、沈殿藍づくりを始めました。沈殿した藍の成分を水分とともに保存したものは、一般に泥藍とも呼ばれます。
インド藍で沈殿藍を作るのは、今回が初めてです。
これまで蓼藍(タデアイ)を使って行ってきた方法と同じ要領で進められるのか、植物の違いによって発酵や沈殿の状態が変わるのか、まだ分かりません。
蓼藍を使った基本的な工程は、関連記事「沈殿藍(泥藍/藍錠)の作り方」で紹介しています。
少し不安もありますが、インド藍の状態を観察しながら、このまま作業を続けます。どのような沈殿藍ができたのか、染色に使える状態になったのかは、改めて報告します。