投稿者: hitotsuya

  • 雨上がりの空

    雨上がりの空

    明日は誕生日――。この一年もいろんなことがありました。特に、急に歳を得たような気がします。

    そう感じながら、畑から見える雨上がりの空を仰ぎながら深呼吸をしてみました。すると、どういうわけか「さぁ、明日からも物づくりを頑張ろう!」という気持ちが湧いてきます。

    そう!自分には作ることしかないような気がします。

    雨上がりの空

  • 藍の灰汁抜き

    藍の灰汁抜き

    藍染めの原理を簡単にいうと、還元した色の成分が繊維の上で酸化し、藍色に変化しています。つまりは酸化・還元の作用なのですが、色の成分を還元するときに灰を水に溶いた灰汁(あく)を使います。しかし、この灰汁が残っていると藍色が濁ってしまうので、ひとつ屋では染色後に灰汁抜きの作業を行っています。お湯にしばらく浸すだけですが、ご覧のとおり、お湯が黄色くなるほど灰汁が出ます。せっかくの手づくりなので、ひと手間かけたいいものを作っていきたいと願っています。


    藍の灰汁抜き


    To put it simply, the principle of indigo dyeing is that the reduced color components oxidize on the fibers and change to indigo. In other words, it is a redox action. Alkali is used to reduce the color components. However, if this alkali remains, the indigo color becomes cloudy, so we perform the alkali removal work after dyeing. Just soak it in hot water for a while, but as you can see, the more yellow the hot water, the more alkali is discharged. We hope that we will continue to make good products that take a lot of effort.

  • 雑穀の生長記録

    雑穀の生長記録

    ひとつ屋染料農園では、毎年 藍や茜(あかね)、綿などの染織にかかわる植物ばかりを栽培しています。ところが、今年は例年になく、食べる物を栽培しています。なかでも頑張っているのが、米(※過去のブログ『米の栽培を始めます。』『米作り(陸稲)の栽培』)をはじめ、稗(ひえ)や粟(あわ)などの雑穀などを加えた穀物の栽培です。

    というのも、いよいよ年金暮らしに備えて、家計に足しになるものの栽培方法を勉強しようと思っているからです。本気です! 雑穀は米の栽培ほどは難しくないうえに、労力もかかりません。しかも、体にもいいです!
    今回は、そんな雑穀の今(梅雨時季)の様子を報告します。

    あッ!でも、年金をもらうまでには、まだまだ時間はありますよ— 😅。


    雑穀生長記録(6月6日)


    ▼ タカキビです。その名のとおり、2メートルにもなるそうです。トウモロコシのような姿をしています。
    雑穀の生長記録

    ▼ これはモチキビ。桃太郎の“きび団子”が作れるのかな~? 不明です。
    雑穀の生長記録

    ▼ ヒエです。今は、まるで雑草です。
    雑穀の生長記録

    ▼ ソバです。
    雑穀の生長記録

    ほかの雑穀と同時にタネをまいたのに、ソバはもう花が咲いています。
    雑穀の生長記録

    ▼ そして米です。畑でも栽培できる種類でモチゴメです。
    雑穀の生長記録


    もしうまくいって、少量ながら秋に収穫できたとしても、脱穀や籾すり、精米の方法、さらには食べ方さえも分かりません😅。まぁ、それは収穫ができたら考えることにします。とにかく今は、収穫に向けて勉強します!

  • 真紅の薔薇の花びら染めのために。

    真紅の薔薇の花びら染めのために。

    ご近所に真紅の薔薇(ばら)を育てておられる方がいます。毎年、驚くほど大きく豪華な花を咲かせ、私たちの目を楽しませてくれます。いつも「これだけ大きくて色が濃いと、いい花びら染めができそうだなぁ~」と思っていました。

    そこで、挿し木の季節を迎えた先日、ちょうど剪定を行っておられたので、理由を話して数本の小枝を分けてもらい、挿し木にしてみました。

    それから約1か月後、お~お~ッ! 新芽を出して生長しています! そこで早速! 植木鉢に植え替えて、さらなる生長を促します! 頑張って大きくなれよ! まだまだ先になりそうですが、いつか真紅の薔薇の花びら染めを楽しみにしています。

    ▼5月の始め、花びら染めのために薔薇や椿の挿し木をしました。
    米の栽培を始めます。

    ▼ 約1か月後、お~お~ッ! 新芽を出して生長しています!

    ▼ 植木鉢に植え替えて、さらなる生長を促します。

  • 火のある暮らし

    火のある暮らし

    里山の暮らしには火が欠かせません。雑草や雑木を焼いたり、その灰や炭を肥料にしたり、ときには害虫退治に使ったりもします。ところが、煙や火事のこと、またゴミを焼いた時代もあって、最近ではめっきり火を使わなくなりました。

    そして、高齢化した集落では「雑草や藪を刈るのはできるけど、あとの処理が大変だから—」と、里山や竹林ばかりか、かつての田畑までも放棄され、荒れるに任されています。そうなると、イノシシやシカ、スズメバチがやって来るようになりました。

    草木染の作業では灰汁(草木灰を熱湯に浸した上澄み液)をよく使います。植物を煮出したり、媒染(発色や色止め)をしたり—。藍染めにも用います。針葉樹より広葉樹の灰のほうがpHが高く、よいといわれています。なので、もう何年も放棄されたままの里山を整備しながら広葉樹を集め、自作の焼却炉で灰を作りました。今日は、そんなお話です。


    灰を作る


    ▼ あちこちに転がっていたブロックを広い集め、ロケットストーブの原理で作った初代の焼却炉。そもそも古いブロックを使ったせいか、積み上げただけだったからか—、半年ほどで崩壊してしまいました。

    火のある暮らし

    ▼ そして、試作的に作ってみたのが2代目の焼却炉。手前に写っているのが崩壊した初代焼却炉です。

    火のある暮らし

    ▼ 今回は新しいブロックを積み上げ、崩れないように周囲を鉄筋とアングルで固定しました。ただ、耐火用のブロックではなく、モルタルで固定もしていません。これで試用し、改善点を加えながら3代目を作ろうと思っています。

    火のある暮らし

    ▼ まずは放棄竹林の整備です。切り出した竹を燃やし、消し炭にして畑へ入れます。効率よく燃えてくれました。

    茶畑づくり①

    火のある暮らし

    ▼ 次に、里山の整備で出た雑木です。広葉樹ばかりを集めて灰にします。

    火のある暮らし

    火のある暮らし

    火のある暮らし

    ▼ 竹に比べて燃え尽きるまでに時間がかかります。丸二日かかって完全な灰にしました。

    火のある暮らし

    ▼ 中庭いっぱいにあった広葉樹の雑木も、きれいになくなりました。でも、できた灰は極わずか—。まるでゴミくずのように軽く扱われる灰ですが、こうして得ようとすると大変な労力を要することを実感させられました。木々の命としても、これを作る労力的にも、貴重な灰なので、草木染の作品づくりでも大切に使わせていただきます。

    火のある暮らし