染色では「インド藍」という名前がよく使われますが、これは植物名でなく、マメ科コマツナギ属(学名 :Indigofera)の植物のなかもで葉や幹からインジゴ(藍色成分)を得ることができるものの総称です。コマツナギ属の植物事態は750種以上もあり、日本でも本州から九州に広く分布していますが、インジゴはとれません。
ちなみに、インド藍は「木藍」ともいわれるので、ひとつ屋では何年も “木になること” ――つまりは多年生植物であることをイメージして栽培していました。なので冬の管理にとらわれ、温室状態を作ってみたり、暖房のきいた室内においてみたりしましたが、冬には枯れてしまいます。たとえ冬を越したとしても、その後しばらくすると枯れてしまいます。
考えてみれば、綿も「木綿」と書きます。本来は多年生植物だと聞いたこともあります(未確認です)が、日本では綿の株を何年にもわたって栽培しません。そこで “発想の転換”をして「木藍」と呼ばれるインド藍も多年生植物ではなく、一年生植物として栽培しています。
※2019年より、この栽培サイクルに切り替えています。
育て方(栽培記録)
▼9月29日(2020)。花が咲く。このころ、株の周辺に追肥する。