2016年の春から、ひとつ屋では草木染にかかわる植物ばかりを栽培する「ひとつ屋染料農園」を運営しています。また2022年度からは、放棄耕作地を再生(復活)して和綿や染料植物の栽培を本格的に始めています。
先日のブログでは「放棄耕作地の再生と工芸作物の栽培」と題して、そんな活動のスタートを紹介しました。そして、今日は、その後の報告をします。
耕作放棄地の再生
▼ 十数年にわたって放棄されていた耕作地。面積は約40坪です。
▼ 地中深く根をはった芒(すすき)に悪戦苦闘し、ようやく畑に戻すことができたのはわずかな面積でした。
▼ 今回は、ここに畝(うね)を立て和綿と藍を植える予定です。
▼ ひとつ屋の農園ではビニールマルチを使うことはないのですが、今回は放棄耕作地の再利用の初年なので、今後の雑草対策のために使ってみることにしました。
▼ いよいよ作付けです。あらかじめ、育苗箱で育てておいた藍の苗と綿(タネの直播き)を植えていきます。
▼ 綿のタネ(ひとつ屋では「三河木綿(みかわもめん)」を栽培しています)。
▼ 予定の作付けを済ませた後は、獣害を防ぐためのネットを設置して第一弾の予定は終了です。
まとめ
はびこる草の根を手作業で取り除かなければならないという想定外のことがあって、今回 放棄耕作地から畑に戻すことができたのは、予定の1/3の面積です。でも、これで良かったとも思っています!
というのも「放棄耕作地の再生と工芸作物の栽培」などという大義を掲げると、ついつい大規模な耕作を考えてしまいます。実際、そのつもりで作業を開始したのですが、私たちが目指す物づくりは、そういうものではなかったことに気づかされました。同一種を大量に栽培するのをやめ、大地への負担や病虫害、さらには自然災害へのリスクを分散させるためにも、耕作地を小分けにして多品種の植物を栽培したいと考えていたからです。
これからも少しずつ頑張ります! 応援よろしくお願い申し上げます。