五倍子は「ヌルデ(ウルシ科ヌルデ属の落葉高木)」にアブラムシが寄生することによってできる虫癭(ちゅうえい)。ここに豊富なタンニンが含まれており、古くから染料として用いられたり、革をなめすときに使われたりしてきました。特に、草木染では日本の伝統色でもある「空五倍子色(うつぶしいろ)」と呼ばれる褐色がかった淡い灰色を染めることができます。ちなみに、お歯黒を染めるにも、この五倍子が使われていました。
▼ 参考作品。五倍子で糸(ウール)を染めて織ったマフラー。
※掲載のカラーサンプルをご参照ください。
※50gでTシャツ1枚、または大き目のストール1本を染めることができます(素材や染め方よって濃度や色味が異なります)。
◆ ひとつ屋の植物染料について
ひとつ屋で取り扱う植物染料は、もともと生薬として販売されているものをはじめ、私たちが染め物や織り物に用いられる植物ばかりを育てている“ひとつ屋染料農園”で自家栽培したものです。
それらは可能な限り農薬や化学肥料を使っておりません。そのため、充分に注意はしておりますが、まれに虫などが混入している場合がございます。染料としての品質に問題はございませんので、あらかじめご了承ください。
安全でナチュラルな作品づくりに、ぜひ!お役立てください。