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天然染料のみで型染。江戸時代の友禅や紅型に挑戦!(後編)

今回は、先日のブログ『天然染料のみでの型染。江戸時代の友禅や紅型に挑戦!(前編)』の続き、後編です前編でも述べたとおり、

化学染料が登場する以前の友禅や紅型の染め方に、とても興味があります。

しかし、その詳しい染め方や材料が分かりません。インターネットを検索すれば何でも簡単に調べることができる時代にあって、誰もが閲覧できる内容のはずなのに、なんだか自分だけが知ったようにさせられることばかり。ところが、いざ、そこに情報がなければ、いかに自分が非力な存在であるかを感じさせられます。さらに、幼いころから多種多様なマニュアルを与えられながら生きてきたせいか、それがなければ、物事の正解や不正解が判断できないことに気付かされました。

この数年、そんなことを考えながら、独学で試行錯誤を重ね、ようやく天然染料と身近な材料のみで、それらしいものを染めることに成功しました。


▼ 前回までに、糊置きした図案に天然染料(顔料)のみで彩色を終えています。

▼ 今回は、これを蒸して染料(顔料)を布に定着させた後、糊落としをします。

▼ 丁寧に糊落としをすれば完成です。苦節6年、ようやく自分が納得するものができました!


天然染料(顔料)のみで極彩色の染め物が完成しました! よくご覧いただくと、“色の4原色(CMYK)” と、それから作った緑の5色のみで構成されているのが分かっていただけると思います。しかし、この4原色があれば、ほとんどの色が作れるはずなのです。

今後、さらに研究を重ねて、原色をつくる材料と方法、また、より複雑な表現にチャレンジしようと思っています。

これからのひとつ屋を楽しににしていてください!

天然染料のみでの型染。江戸時代の友禅や紅型に挑戦!(前編)

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