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放棄耕作地に藍を植え付ける(前編)

晴天が続いた先日、藍の苗を畑に植え付けました。今年からは本格的な栽培を始める予定で、お借りした畑(放棄耕作地)の整備を昨年から進めていました。今回のブログでは、放棄耕作地を整備して藍を植え付けるまでを報告します。まずは、その前編です。


▼ 一年で最も寒いころに畑を耕して土を寒気にさらし、害虫や病原菌を減らす作業を行いました。これを「寒起こし」といいます。

晴耕雨“作”

▼ 寒起こしのころは冬枯れだった風景も、春の訪れとともに芽吹き、一気に緑へと変わります。畑のなかにも、雑草がちらほらと生えてきました。藍を植え付ける前に、この雑草を取り除き、もう一度 耕さなければなりません。

▼ まずはスコップで土をひっくり返します。これがとても重労働なんです――。

▼ それ以上に大変なのが、笹や雑草の根を取り除く作業です。何年も放棄されていた畑は、笹や雑草の根が深く絡み合い、しかも土が固く締まっているので、ひとつ屋の家庭菜園用の小さな耕運機では歯が立ちません。なので、これを手作業で掘り起こし、取り除いていきます。ちなみに、再耕して2年目以降の畑は、土も柔らかく、小さな耕運機でも耕すことができるので、作業が随分と楽です。

▼ できるだけ丁寧に笹や雑草の根を取り除き、あとは耕運機を使って耕して整地しておきます。いよいよ明日は藍の苗を植え付けます。後編につづく――。


【余談】

今年は本格的な藍の栽培を始めるつもりだったので、実はこの倍の畑で同じ作業をしました。しかも、一人で――。さすがに、腕も腰もパンパンで、本当に疲れました。というのも、お手伝いいただけるはずだった方々に急用ができたり、コロナに感染したり—と、思いがけない事情がありました。そのことを心配しながらも、藍の植え付けを遅らせることもできず、予定の倍以上の時間をかけて作業を済ませることができました。

でも、こうして一人で作業をしていると、いろんなことが頭をよぎります。昔のこと、今のこと、そして未来のこと—。特に、なんだかんだと忙しい暮らしのなかでは、じっくり考えることさえできていなかったことに今さら気づかされました。日々、考えているつもりでも、できていないのが現代人の暮らしなんでしょうね――。ときに一人になって考えるのもいいものです。

ちなみに、急用の知人も、コロナに罹患した方も、大事に至ることはありませんでした。


後編()へ続く。

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