桑で染めた糸(経糸)と五倍子で染めた糸(横糸)で織っていたマフラーが完成しました。や「乱れ斜紋」と呼ばれる織り方で、“大人っぽい雰囲気”になりました。
I had weaved a scarf with mulberry-dyed yarn (warp) and gallnut-dyed threads (weft). It has a very mature atmosphere and I like it.
五倍子
五倍子は「ヌルデ(ウルシ科ヌルデ属の落葉高木)」にアブラムシが寄生することによってできる虫癭(ちゅうえい)。ここに豊富なタンニンが含まれており、古くから染料として用いられたり、革をなめすときに使われたりしてきました。特に、草木染では日本の伝統色でもある「空五倍子色(うつぶしいろ)」と呼ばれる褐色がかった淡い灰色を染めることができます。ちなみに、お歯黒を染めるにも、この五倍子が使われていました。