ミロバランはシクンシ科の落葉中高木で、インドからインドシナ半島の熱帯アジアを原産としています。古く日本へも伝えられ、正倉院の『種々薬帳(しゅじゅやくちょう)』にある「呵梨勒(カリロク)」とはミロバランだとされています。『種々薬帳』にもあるようにミロバランは整腸作用や下痢止めの効果がある生薬(漢方薬)とされてきました。タンニンを多く含むミロバランは、アルミ媒染で黄色、鉄媒染でカーキー色に染まり、無媒染のまま上から藍で染めると青磁に似た薄い緑色になります。
※掲載のカラーサンプルをご参照ください。
※50gでTシャツ1枚、または大き目のストール1本を染めることができます(素材や染め方よって濃度や色味が異なります)。
◆ ひとつ屋の植物染料について
ひとつ屋で取り扱う植物染料は、もともと生薬として販売されているものをはじめ、私たちが染め物や織り物に用いられる植物ばかりを育てている“ひとつ屋染料農園”で自家栽培したものです。
それらは可能な限り農薬や化学肥料を使っておりません。そのため、充分に注意はしておりますが、まれに虫などが混入している場合がございます。染料としての品質に問題はございませんので、あらかじめご了承ください。
安全でナチュラルな作品づくりに、ぜひ!お役立てください。