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収穫の喜びと新たな挑戦!

三重県の伊賀市に古民家を購入したのは2018年の初夏のこと(『伊賀工房のはじまり』)。意気揚々と始まった古民家ライフですが、その年の冬に始まったコロナのせいで出鼻をくじかれることになりました。いく度も発出されては解除されるという行動制限の合間を縫うようにセルフリノベーションが始まり、それにようやく終わりが見えたのは今年の春のこと。その後、直ちに当初の目的だった草木染のために植物を栽培する圃場の整備をはじめ、自家製シルクのための桑畑や蚕(養蚕)部屋づくりに取り掛かれたのは春を過ぎたころでした。

▼ 2018年の春に三重県伊賀市に購入した古民家。
伊賀工房

▼コロナ禍で続けていたセルフリノベーション。
#02 草木染【古民家工房】セルフリノベーション

▼ 2022年の春に始めた染料植物のための圃場の整備。
放棄耕作地の再生と工芸作物の栽培


長らく放棄されていた放棄地を耕し、初めてとなる今年(2022年)は綿や桑を中心に、いくつかの染料植物を試験的に栽培してみました。と同時に始めたのが蚕(養蚕)部屋づくり。

ところが、あくまでド素人の作業――。染料農園では固く締まった放棄地の耕作に苦戦し、夏の炎天下、さらには刈っても刈っても生える雑草には閉口しました。蚕(養蚕)部屋づくりでも、春に始まったロシア・ウクライナ戦争と最近の円安のために、材木の値段が驚くほどに高騰し、できるだけ廃材を再利用しなければならず、思うように作業を進めることができていません。

それでも、秋の深まりとともに“収穫の時”を迎えることができました。

▼ 和綿(三河木綿)を植えた畑では、想像していた以上の量と良質のワタを収穫することができました。

▼ 枝に付いたまま完熟(← 適切な表現かは不明です)させると、ふっくらとした綿になるような気がします。

▼ 藍(タデアイ)の実(タネ)です。今年は、藍葉を収穫することより、タネを得ることを目的に栽培しました。来年からは、このタネで耕作地を広げようと思っています。

▼ 特に今年、新たにチャレンジしたのがマリーゴールドの栽培です。なぜか? マリーゴールドとの相性が悪く、いつも思うような収穫ができていなかったのですが、ようやくうまくいきました!


今、ようやく長年の夢がかないつつあります。まずは、ここで栽培した植物の多くに、思っていた以上の収量があったこと、さらには植え付け(種まき)から収穫の過程が今後も継続できそうなことを確認することができました。

ただ、いつものことながら、一つの壁を克服すれば、また新たな壁に行く手を阻まれます――。次なる問題は、綿打ちです。さすがに製麺機を用意するわけにはいかず、なんとか自分たちの手で、以前に紹介した「がら紡(『ひとつ屋に「がら紡」がやってきました!』)」にかかる状態にカードしたいと考えています。まだまだ、ひとつ屋のチャレンジは続きます! 今後とも、よろしくお願いいたします。

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