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  • 自家製の泥藍(沈殿藍)づくり②

    自家製の泥藍(沈殿藍)づくり②

    前回の『 自家製の泥藍(沈殿藍)づくり① 』引き続き、『 自家製の泥藍(沈殿藍)づくり② 』です。


    前回までに収穫した藍を細かく刻んで水に浸して発酵させています。
    上の写真が1日目。下の写真が3日目(葉から色素が出て水が青くなっています)。

    自家製の泥藍(沈殿藍)づくり①

    自家製の泥藍(沈殿藍)づくり②

    藍(葉)を濾しとり、消石灰を加えて撹拌します。

    自家製の泥藍(沈殿藍)づくり②

    自家製の泥藍(沈殿藍)づくり②

    撹拌を終えて置いておくと藍が沈殿します。この状態が泥藍(どろあい)です(↑の写真)。
    完全に干し上げて粉砕するとパウダー状になって保存が容易です(下の写真)。

    自家製の泥藍(沈殿藍)づくり②

    自家製の泥藍(沈殿藍)づくり②


    ところが、毎年 僕が作る泥藍(沈殿藍)は、紺色というより〝アッシュブルー〟になってしまいます。僕は、この色が好きなのでいいので、いい!! といえば、いいのすが、もっと濃い色が欲しいこともあります。僕の作り方の問題なのか? それとも藍の育て方の問題なのか――? もう少し自家製泥藍(沈殿藍)には研究が必要そうです。


    ※ 詳しい「泥藍(沈殿藍)」の作り方は『沈殿藍(泥藍)の作り方』のページをご覧ください。

  • 自家製の泥藍(沈殿藍)づくり①

    自家製の泥藍(沈殿藍)づくり①

    昨年から【ひとつ屋染織農園】でも藍(タデアイ)を栽培して〝自家製の染料(顔料)〟を作っています(『 沈殿藍(泥藍)の作り方)』。 今年も春の彼岸にタネを蒔き、5月に畑へと定植( 『 藍(タデアイ)の移植 』 )した藍が、夏にはこんなにも大きく育ちました。


    ▼ 生長した藍
    自家製の泥藍(沈殿藍)づくり①

    自家製の泥藍(沈殿藍)づくり①

    しかし、夏前に膝(ひざ)をケガしたせいで重いものが持てないので、今年は沈殿藍(泥藍)づくりを諦めようと思っていました。でも、青々と茂る藍を見ていると、なんとなく もったいないような気がしてくるので、ちょっと無理してでも作ることにしました。


    沈澱藍(泥藍)を作る ① 


    刈りとった藍(タデアイ)を細かく刻んで(例年は刻まない)を樽に入れます。

    自家製の泥藍(沈殿藍)づくり①

    自家製の泥藍(沈殿藍)づくり①

    水を加えて発酵させます(下の写真は発酵一日目です)。

    自家製の泥藍(沈殿藍)づくり①


    「発酵」と書きましたが、正直にいうと、水のなかで藍の葉を “腐らせる” といった状態で、ものすごい腐敗臭がします。なので、去年は早めに発酵を止めていましたが、今年はもう少し時間をおいてから次の作業に進もうと思っています。また、藍の葉を刻んでから発酵させるのも、去年とは違っています。

    さぁ、今年はどんな泥藍になるのでしょうか。昨年との違いはあるのでしょうか—? 次の作業をお楽しみに!! つづく。


    ※ 詳しい「泥藍(沈殿藍)」の作り方は『沈殿藍(泥藍)の作り方』のページをご覧ください。

  • ひとつ屋染織農園

    ひとつ屋染織農園

    このところの大阪は連日の雨模様です。わずかに晴れ間のあった昨日の夕方に【ひとつ屋染織農園】にいってみたところ、桜が散って畑一面がピンク色に染まり、とても幻想的な雰囲気を漂わせていました。

    近所の共同家庭菜園の一角を借りて【ひとつ屋染織農園】を始めたのは、ちょうど一年前のこと。当初は、本当に小さな畑––というよりは “花壇” だったのですが、お隣の方がさらに一部を貸してくれたので、その面積を増やすことができました。そうなれば、ついつい “家計の足しに!” と野菜類も植えるようになっています。それでもメインは草木染めのための染料植物。昨年の秋に植えた染料植物が次々と芽を出してグングンと生長しています。

    そこで現在【ひとつ屋染織農園】で栽培している染料植物を紹介します。


    栽培中の染料植物


    ▼ 『黄金花(コガネバナ)』。その名のとおり、黄金色の染料になります。

    ▼ 「日本茜(ニホンアカネ)」。今や貴重な植物染料の一つです。

    ▼ 『レモングラス』。煮出すときに癒されます。さまざまな色の染料がとれます。

    ▼ 『西洋茜(セイヨウアカネ)』。「インド茜」より黄味が強いといわれています。

    ▼ 『マリーゴールド』。茎や葉でも、花びらでも染めることができます。

    ▼ 『苧麻(チョマ/カラムシ』です。染料になるばかりでなく、繊維をとって織物になります。「越後上布」「近江上布」などに用いられる繊維です。

    ▼ 『細葉大青(ホソバタイセイ)』です。変種の「蝦夷大青」はアイヌの衣装を染めたそうです。

    ▼ 『細葉大青』の蕾(つぼみ)です。


    上記のほかにも、枇杷や柘榴(ざくろ)などの染料植物を栽培しています。これからも徐々に染料植物を増やしていくつもりです。今はどの植物も生長が楽しみ! ひとつ屋では有機栽培での植物染料と、それらで染めた製品の販売を目指しています。

     

  • ニンジン葉での染料の作り方

    ニンジン葉での染料の作り方

    以前、ニンジンの葉でシルクのストールを染めて、その色相の良さと堅牢度の強さには驚かされました。天然染料を愛する者としては変な言い方ですが、ニンジンの葉には “草木染とは思えないほど、いや化学染料かと思うほどの発色性” があります。でも、都会暮らしでは、ニンジンの葉を手に入れるが難しいんです。

    そんな話を近所の人に話すと、お知り合いの農家からニンジンの葉をいただいてきてくれました。ちなみに、ニンジンの葉は食べてもおいしく、わが家では炒め物なんかにしていただきます。と、そうしていただいているうちに、みるみる葉は減り、染料に使えるのは、これだけになってしまいました。

    ニンジンの葉

    ニンジンの葉

    ニンジン葉で染めたストール

    ニンジン葉で染めたストール


    【ニンジン葉での染料の作り方】


    ① まずはニンジンの葉を細かく刻みます。

    ① まずはニンジンの葉を細かく刻みます。

    ② これにヒタヒタより少し多めの水に重曹を加えて炊きます。

    ② これにヒタヒタより少し多めの水に重曹を加えて炊きます。

    ③ 40分ほど炊いてストレーナーで濾します。

    ③ 40分ほど炊いてストレーナーで濾します。

    ④ 酢を加えて中性にしてから染料として用います。

    ④ 酢を加えて中性にしてから染料として用います。


    下記のマフラーは、このニンジン葉の染料で(後日)染めたものです。
    詳しい染め方は『千鳥格子の手織りマフラー』をご覧ください。
    ※  今回は濃い染料を得るために重曹を使った“アルカリ抽出”という方法を紹介していますが、重曹を使わずに水だけで煮出してもかいません。明るい緑色を染めることができます。

    ニンジン葉での染料の作り方
    ニンジン葉での染料の作り方
  • 北の大地が育んだ“アイヌの蒼”

    北の大地が育んだ“アイヌの蒼”

    秋晴れの続いた先日のこと、染料農園の一角に籾殻(もみがら)をまいて、土にすき込む作業を行いました。近郊の農家からいただいた籾殻。ですが、都会育ちの “シティーボーイの僕 (笑)” には、土にすき込む農作業は重労働です。

    北の大地が育んだ“アイヌの蒼”
    北の大地が育んだ“アイヌの蒼”

    この場所は、日当たりが悪く、水はけもよくないので、だれもが何も植えずに放置されていたのですが、籾殻や腐葉土を入れて土壌を改良してやれば、山野草で日陰を好む染料植物には最適な場所なんです。

    そこで、すき込んだ後に早速!! 植えたのが「ウォード(細葉大青/ほそばたいせい」という植物です(※本来、大青の「青」の文字は「靑」です。

    北の大地が育んだ“アイヌの蒼”

    この植物は文字どおり、「青」を染めることのできる染料植物で、蓼藍(たであい)や琉球藍、インド藍と同様にインジゴ成分を含みますが、種類は全く違うアブラナ科の2年草です。18世紀に中国から渡来したとされていますが、一説には古くから北海道には「蝦夷大青(えぞたいせい)」が自生しており、アイヌの人々はこれで民族衣装を染めたといいます(時代によっては交易で中国から藍を手に入れていたともいわれています)。また、同様に欧州ではアジアから藍が輸入されるようになるまで、藍染めには「ヨーロッパ大青」という種類の大青が用いられていたようです。

    ちなみに、アイヌの民族衣装を想像したとき、僕が思い浮かべたのが、この衣装の “紺色” でした。同じ藍を染めるにも、地域によって育てる(使う)植物がこんなにも違うことに改めて驚かされます。でも、だから色にも微妙な違いが生まれるんですね。僕は、いつもそこに風土性というか、人間くささというか、化学染料にない魅力を感じます。

    北の大地が育んだ蒼――。素敵ですね。北の大地じゃないですが、頑張って育てて“アイヌの蒼”を再現してみようと思います。

    国立民族学博物館に展示されていたアイヌの民族衣装

    国立民族学博物館に展示されていたアイヌの民族衣装