投稿者: hitotsuya

  • ひとつ屋 山茶園「茶畑づくり」Vol.3

    ひとつ屋 山茶園「茶畑づくり」Vol.3

    今日は、先日のブログ『ひとつ屋 山茶園「茶畑づくり」Vol.2』」に引き続き、自宅の裏山に自生している山茶ノ木を整理して茶園をつくっていることの報告をします。ここでは飲用の茶はもちろんのこと、草木染にも用いるための染料、さらにはティーオイルを得るための茶ノ木を栽培する予定です。今日からは、本格的に下草刈りを始めます。


    ▼ 自宅の裏山は足場が悪く、これまでほったらかしになっていました。

    ▼ 茶ノ木を切らないように鎌で雑草や笹を刈っていきます。

    ▼ 丸二日かけて、ようやく下草を刈ることができました。


    まるで “親の仇” のように必死で下草を刈ったのはいいのですが、落ち着いて考えてみると、地表が見えすぎているような気がします。昨今の豪雨といい、地震といい、あまり地表が露出しているのは良くないことだろうと思うので、カバープランツや土留めの植物を植えることを考える必要があるかもしれません。


    ▼ ともかく、今まで下草に覆われて貧弱だった茶ノ木に陽の光が届くようになり、これからはグングンと育ってくれることでしょう。今後も随時報告します。変化していく “ひとつ屋 山茶園” を楽しみにしていてください。

  • 人を好きでありたい

    人を好きでありたい

    冬晴れの日は、野良仕事がとても忙しいです――。都会で猫の額(ひたい)ほどの家庭菜園をしていたときは、その作業は初夏から晩秋がメインでした。ところが、ここに移住して本格的に畑に挑もうとしたとき、大切なのは“冬の作業である”ということに気付きました。

    春から生える雑草を少なくするための刈込みをしたり、夏の炎天下ではできない防獣柵の補修をしたり、病害虫の予防のための寒起こしをしたり—と、さまざまな作業をするには冬のほうが楽なんです。

    そんな作業を日がな一日ひとりでしていると、いろんなことが頭をよぎります。特に、生まれも育ちも大阪の私にとって、ここでの人間関係は不思議でいっぱいです。
    人間なんて履いて捨てるほどいる大都会にあって “人のつながり”なんて、さほど深く考えたこともありません。どんな人が隣人であるかさえ、都会では興味を持つほうが嫌われ者です。大勢の人のなかで暮らしていれば、友人・知人も、コミュニティーも、そのスペアはたくさんあります。誰かに、そして何かにこだわる必要がありません。だからこそ! 不用意な喧嘩や裏切り、不信や不義理—など。もう二度と会えない人間関係になってしまうことが時よりあります。でも、それは本当に悲しいことです。それだけは避けたいと、いつも願っています。


    過疎化が進む地方の農村にいると、誰とも出会わない日が珍しくありません。でも、皆が顔を合わせる年中行事があったり、頻繁に寄り合いがあったりもします。それは、とても濃い人間関係と歴史、そして信頼や信用の上にあるもので “都会にはない不思議” を感じます。

    それは決してスマートではありませんが、優しく温もりあるもので間違いありません。


    正直のところ、今日のブログで何が書きたいのか自分でも分かりません--。ただただ、目まぐるしく変化する環境のなか、 いくつになっても  “人を好きであれる自分でいたい” と願っています。

    よく晴れた冬空の下で野良仕事をしながら思うことでした。

     

  • ひとつ屋 山茶園「茶畑づくり」Vol.2

    ひとつ屋 山茶園「茶畑づくり」Vol.2

    2021年6月のブログ『ひとつ屋 山茶園「茶畑づくり」』で、自宅の裏山に自生する茶ノ木を整備して茶畑を作ろうと思っていることを書きました。その後、その前にあって邪魔になっていた小屋を解体し、さらに冬を待って下草を刈り取り、いよいよ本格的に “ひとつ屋 山茶園” をスタートします!

    ▼ 笹や薄の下草に覆われ、茶ノ木がどこにあるかも分からない状態。
    茶畑づくり①

    ▼ 昨年の秋には、裏山での作業で邪魔になっていた小屋を解体しました。ちなみに、その様子は『古い小屋の解体』をご覧ください。


    そして、冬を待って、いよいよ下草を刈りこみ、雑草や雑木に埋もれていた茶ノ木に太陽の光が届くようにします。そうすれば、貧弱だった茶ノ木も数年後には立派になるはずです!


    ▼ 小屋を撤去すると、雑木に埋もれた裏山の姿がよくわかります。

    ▼ どところが、どこに茶ノ木があるのかが分かりません――。

    ▼ でも、よく見ると、茶ノ木がたくさん生えています! 椿と同じツバキ科ツバキ属の常緑樹なので、冬枯れのなかでも艶やかな葉をしています。

    ▼ 質素ながら、詫びた風情の茶の花も咲いています。これもまた、椿の原種を思わせるたたずまいです。

    ▼ さらに、よく見ると茶ノ実もついています! この実が落ちて実生し、この辺りに茶ノ木が増えたようです。


    以前のブログでも書きましたが、茶ノ木は飲用だけでなく、草木染にも用いることができます。さらには、ティーオイルを得ることができるので、とても楽しみです。

    お茶の産地の農家が手塩にかけて栽培する茶には足元にも及びませんが、逆に、野趣あふれる お茶の産品が作れればいいなぁ~👍 と思っています。それでは、下草刈りの作業を始めるとします!

    『ひとつ屋 山茶園「茶畑づくり」Vol.3』へ続く—。

  • アズキ(小豆) ◆ 草木染植物染料(染料植物)

    アズキ(小豆) ◆ 草木染植物染料(染料植物)

    「アズキ(小豆)」は、マメ科ササゲ属アズキ亜属の一年草で、その種子(豆)は古くから世界各地で食されてきました。野生種であるヤブツルアズキが祖先で、ヒマラヤの照葉樹林帯から日本にかけて分布し、原産地は東アジアと思われていました。ところが、近年になって野生種が想定よりも広い範囲に分布していることが明らかになりました。日本でも、その歴史は古く、すでに縄文時代には栽培されていたらしく、弥生時代の登呂遺跡からもアズキが出土しているそうです。

    私たちにとって、アズキはとても身近な存在です。特に、和菓子にはなくてはならないもので、抹茶とともにジャパニーズ・スイーツを代表する身近な食材ですが、今回はそんなアズキで布を染めてみました。


    漢字で書くと「小豆」。ふつうなら「しょうず」または「しょうとう」などと読みますが、「あずき」というのは大和言葉(和名)だそうで、その語源は「あ」が「赤」を意味し、「つき」または「づき」が「煮崩れること」を意味しているそうです。つまり“煮崩れやすい赤い豆”という意味で、その名のとおり、布を赤く染めることができるのでしょうか――。

    ▼ アズキ(小豆)


    【アズキでの染め方】


    ① まずは、ステンレスかホーローの鍋でアズキを炊きます。

    ② 煮汁が赤くなったら布やザルでアズキを濃し取ります。

    ③ できた染料(赤い煮汁)に布や糸を浸して弱火で40分ほど焚いて染めます。色むらにならないよう、時より攪拌してください。染色後、染料を捨てないでください。

    ④ 染め上がった布や糸は、ぬるま湯で軽くすすいで好みの媒染剤に40分ほど浸して発色・色止めをします。

    ▼ 媒染中の様子です。左上はアルミ、その右は鉄、左下が銅で、その右がチタンの媒染です。

    ⑤ 布や糸をぬるま湯ですすいだ後に ③ で取りおいていた染料(煮汁)に戻します。

    ⑥ 好みの色(濃度)になれば、染料(煮汁)から引き上げ、ぬるま湯ですすいだ後に風通しのよい日かげで乾燥すれば完成です。


    ▼ アズキで染め、各種の媒染剤(アルミ、鉄、銅、チタン)による各繊維(コットン、シルク、ウール)の色見本です。
    アズキ(小豆) ◆ 草木染植物染料(染料植物)


    追記/アズキによる染色では、淡いながらもアズキらしい赤みを帯びた色をはじめ、さまざまな色を染めることができました。手に入れやすく、取り出したアズキは食べることもできます。ぜひ! チャレンジしてみてください。

  • 放棄耕作地を畑に戻す vol.3

    放棄耕作地を畑に戻す vol.3

    ひとつ屋では、あえて “食べるものを栽培する農業” ではなく、何かを “作るためのものを栽培する農業” に取り組んでいます(詳しくは『放棄耕作地を畑に戻すvol.1』をご覧ください)。特に、2023年の秋からは耕作面積を増やすために、随分と前から畑として使われていない場所を借りて畑に戻す作業に取り組んでいます。

    前回(『放棄耕作地を畑に戻すvol.2』)までに、一面を覆いつくしていた笹竹を丸三日かけて刈りました。

    ▼ 仮刈払機(草刈り機)を使って笹竹を刈り、ようやく全体を見渡せるようになった畑。

    今回は、刈った笹竹を焼いて炭と灰にし、一昨年に再耕しておいた別の畑の肥料にします。
    ※ 一昨年の作業は『放棄耕作地の再生と工芸作物の栽培(1)』をご覧ください。


    まずは下の写真のように、刈った笹竹を井桁に組んで、その真ん中から火をつけます。火が外に広がらず、しかも空気の流れができて安全にしっかり焼くことができるそうです。ちなみに、この方法は近隣の農家さんに教えてもらいました。

    実際に火をつけてみると、確かに内側から外へと燃え、燃え尽きる前に井桁を組み直すと、あまり火は大きくならず、どんどんと笹竹を焼いていくことができます。

    最後には井桁を組むこともできなくなり、こんな状態で鎮火します。

    と、文章にすればこれだけのことなのですが、すべての笹竹を焼くのには丸一日がかかり、とても大変な作業でした。それでも、できた炭や灰を別の畑にまいて土壌改良材や肥料として使えるので、なんか得した気分です!

    ▼ 炭と灰を畑にまいた状態。

    こうして、耕作予定地を覆っていた笹竹を刈り取り、再利用することができました。
    次は最大の山場です! というのも、笹竹の根は頑強で、ちょっとやそっとでは抜くことができません。残しておけば、また再生し、あっという間に元の状態に戻ってしまいます。

    笹竹の根っこを除去する作業に取り掛かります。頑張ります!


    ▼ 笹竹を刈って、すっきりしたように見える畑ですが、地上部だけがなくなった状態で、地下には茎や根が残っています。次は、これを掘り起こす作業を紹介します。