藍の育て方⑧「藍の生葉染め」
前回のブログ『藍の育て方⑦「収穫間近の圃場」』では収穫間近の藍の状況を報告しました。今回は、収穫した藍で絹を生葉染めする工程を紹介します。材料は絹製品(シルクのストール、スカーフ、糸など。この方法では絹に限られます)と水と藍の生葉のみです。一切の薬品や助剤が必要ありません。本当に!シンプルな染色方法です。では、早速!その染め方を紹介します。
▼ 7月に入り、急激に繁茂する藍。
▼ 藍染めでは、その葉のみを用います。生葉染めでは、この最初に収穫する一番藍はよいといわれています。
▼ まずは、染めたい絹製品を中性洗剤でよくあらっておきます。特に、一度 身に着けたものは汚れや皮脂が付着しているので必ず、この作業を行ってください。ちなみに、ひとつ屋では大きな鍋で“煮洗い”をしています。
▼ 次に、収穫した藍の葉を少量の水と一緒にミキサーにかけ、青汁状の液体を作ります。この液体に、洗ってよくすすいだ絹製品(濡れたままでOKです)を浸して染めます。
▼ 5~10分、染料(青汁)のなかでムラにならないように動かしながら染め、その後は広げて空気(酸素)に触れさせます。
▼ 生葉の「緑」から「藍色」に発色したら水ですすぎ、乾かせば完成です!
▼ 写真では伝えにくいのですが、生葉染めでしか出せいない見事な “碧(あお)” に染まりました。藍の生葉染めは、おそらく最も古い染色方法の一つで、それだけでにとてもシンプルでナチュラルな色をしています。ぜひ!チャレンジしてみてください!
※ 今回は生葉で青汁を作る際にミキサーを用いていますが、ミキサーがない場合には葉を塩もみする方法もあります。YouTubeには、琉球藍を使った塩もみ染色法『【草木染】琉球藍の生葉染め(絹編)』を掲載しております。ぜひ!そちらも、ご覧ください。
以前にYouTubeでも『藍の育て方』を紹介しています。予習として、そちらも参考にしてください。
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